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【詩】なれなかった子守歌

わたしは「     」だ
わたしは    「 」 、  だ、
わたしは

眠れない夜に安定剤を服用しても世界は真っ暗闇のままだった
噛み続けたデプレッションは安いドリップコーヒーのなかに溶けてはくれず沈殿する
浮遊する精神は色が無くてモチーフに撰ばれず
泣き腫らしたマナコで暁の目覚めを呪う


刈り取ったはずの希死念慮が意識下に根をズルズル伸ばしたところから起き上がっては
日の目を避けるようにして陰に繁茂する
「だれもぼくのことをみてくれないね」
帰り道(光り輝く★がすこし眩しくて道路の真ん中でそっと目を閉じる
10秒の闇は/光の定義を思い出させた(気がするけど(それは夢のようで思い出せない))
わたしの視界が気持ち悪くて
、もうだめなんです
横断歩道の手前でルッキズムが哄笑している
3色を持て余した信号機はとっても贅沢で嫌いだけどそれが滲んだ夜空にふと涙が出てきた


死ぬことを希望にすると「当たり前」から逃れられる気がした
きみの報われない努力を毛布であたためて。だれにも見てもらえない世界は悲しいしかなしいね。「わたしは」孤独すら感じれなくなっちゃった
チェーンスモークする安煙草の煙が喉に引っかかってサルトルを吐き出したくなる
わたしは「
」だ
わた


「」


「わたしの視界が気持ち悪くて
、もうだめなんです」


きみもぼくもそう
このせかいのなかで「わたし」を定義できないね
黄色の魔法は進むことを拒否し
ネオリベの渦の中でひたすらにバッドトリップを繰り返す悪夢
昨日も今日も明日もきっと『玉城ティナは夢想する』んだよね、その夢のなかでこの世界から嫌われている「わたし」は醒めないことを希うんだけど、カーテンの隙間からもうアサヒが見えチャっ&)(’’%$&*>*

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