スウェーデンに来て3か月経つ


はじめまして、日本の生産性を上げたい伊藤です。

私は今スウェーデンの王立工科大学で交換留学をしています。
もう早いもので3か月経とうとしています。
3か月スウェーデンに住んでみて色々と感じたものもあったので、
留学に行きたいけど不安でなかなか1歩踏み出せない。
そんな方の後押しに少しでもなればと思い、このnoteを書くことを決めました。

留学を決断できない理由として、

・現地での生活が想像できない
英語でコミュニケーションができるか不安
留学で得られるものがわからない

などがあるかなと思ったので、それらをメインに書いていきたいと思います。

留学生活について


一日のスケジュール例

6:00 起床
8:00 大学かカフェに行って勉強
12:00 持参した弁当を食べる(学食とか高くて食えない)
13:00~15:00 授業
16:00 スーパーで買い物
18:00 ホストファミリーとご飯
19:00 部屋にこもって勉強
23:00 就寝

留学というと得体のしれない感じがしますが、特に毎日イベントがあるわけでもないので、大体は思っているより普通の生活です。
2か月くらいしたらだいぶ慣れます。人間の適応能力すごいって思います。

大学・授業

私は交換留学生として、他の留学生や正規学生と一緒に授業を受けています。授業に関しては、普通の講義が週に3,4日くらいあり、基本的に毎週グループ課題が出されます。
私がとっている(いた)ものは、

・ビジネスアイデアを考えて、プレゼン(夏インターンに似てる)
・機械学習で医療画像(CT, MRI)用いて診断を行う
・オンラインのカードゲームを作る

って感じのをやってます。
日本との違いは、課題の量 と グループワーク形式 ですかね。
慣れていないので大変ですが、グループの人が有能だと結構進めてくれたりするので良いです笑 し、その人から学べたりする。

グループワークの進め方は、
グループにもよりますが、集まって作業するってより、それぞれ分担を決めてチャットやzoomでコミュニケーションを取りながら進めていく感じです。(理系だからかも?)

授業は実用的だし、海外の学生とグループワークするってのも最高に楽しいです!


少し留学のイメージがクリアになっていると嬉しいです。
まあそんなにビビることないよってことです。ほんとになれます。
(私は留学直前ビビりまくってた。笑)

英語でのコミュニケーション


日本人にとって1番の壁になるのが英語かなと思います。
実際私もこちらに来てから何度も絶望を感じています笑

主にしんどいなって感じる場面は、
・英語プレゼンの質疑応答
・グループディスカッション

ですかね。

特にビジネスアイデアの発表の時などは相手に魅力を伝えて、説得しないといけないので、英語力の足りなさをめちゃくちゃ痛感しました。ほとんど他のメンバーの頼りっぱなしになってしまいました。

ですが、英語力の壁を知識やスキルで埋めることができることも感じました。

機械学習やゲームのプログラムを書く授業では、ある程度経験があるので自分の知識を使ってメンバーに価値提供をすることができます。
Globalに活躍したい!と思うと、漠然と英語に目が行きがちですが、
それと同時に専門的なスキルを磨くのが非常に大事だと感じました。

まずは自分の強い領域を作って、そこでの成功体験を増やしていくことで、次第にもっと広い領域でも、うまくやっていけるようになるのかなと思います。

留学で得られるもの


まず前提として、留学最高なので本当にみんなに行ってほしいです。
得られるものとして3か月間で感じたことは、

1.広い視野  
2.日本人としてのidentity
3.身近な人への感謝
4.海外耐性

です。

1.広い視野  

「留学に行ったらが視野が広がる!」
とよく聞き、留学前はあまりピンとこなったですが、実際視野が広がってる感じがします。

1つは物理的に「日本」,「所属しているコミュニティ」と距離を置くことで、客観的に今までの自分の行動や考え方、慣習を評価できるようになるからだと思います。
視野の広げ方として、心理的に自己と距離を取ることが有効なのと同様です。

あとはやっぱり、今まで触れたことない人に触れることです。

 高校卒業して、働いてから大学・大学院に進学した人、
 学生で起業して、大企業に買収させてる学部生
 30歳で新卒1年目で働いているエンジニア

こんな人たちが全然普通なんです。

このような人との出会いで、
なんて自分は狭い選択肢しかもっていなかったんだ。と思い知りました。

広い視野を持つということを学生のうちに知ることで、これからの大事な局面で満足のいく意思決定ができるようになると思います。

2.日本人としてのidentity

皆さんは日常生活で
「自分は日本人だな~。」って思いながら生活してますか?

私は全くしていなかったです。
ある程度日本で国際交流していたものの、日本の中だけ思考が完結していたように感じます。

スウェーデンに留学に来てから、
 日本人として日本のことについて他国の人に話す。
 他国の人から日本の印象を聞く。
という経験を何度もしたことで、少しずつ日本人としての自覚が芽生えてきました。

それによって起きた変化として、
日本の経済低迷に対する悔しさや日本に貢献したいという気持ち、
日本人に対する仲間意識。
があります。

今までの私は、人生のモチベーションが100%自身の ”内” に向いていました。自己の成長、「これができるようになりたい!」
が全てのやる気の源でした。

ですがこの気持ちの変化によって、少しずつではありますが、日本社会という自身の ”外” に対してモチベーションを感じられるようになってきました。

また日本人に対して、良い意味で対抗心が無くなってきたと感じています。
今までは、自分には出来ない能力を持っている人や、特別な経歴を持っている人に対して醜い嫉妬心を抱いたり、ライバル的な人に対して ”相対的” にでも上でありたいという無意味な対抗心がありました。

現在は日本を豊かにするという目標を持った仲間
という考え方ができるようになってきました。
自分のストレスも無くなって人間関係もよくなって一石二鳥です!

3.身近な人への感謝
前提、私を迎えていただいたホストファミリーはとても優しいし、
授業でも今まで関わったことのない学生と関わることが出来て、本当に楽しいです。

しかし、心の底から気持ちを許せる日本の家族、友人の存在は本当にかけがえのないものだと痛感しています。

無条件に愛を与えてくれる親や姉、

自分も伊藤に負けずに頑張る。と言ってくれたり、
日本帰ったらワイン飲もうって言ってくれたり、
定期的に連絡してくれたりする、
日本内外で人生頑張ってる全友人。

この人たちのために私も人生頑張るぞって思ってます。

こういう人たちって当たり前の存在じゃない。ってことに気付けるし、
これからも大切にしていこうってホントに思えるようになります。

うー泣きそう笑

4.海外耐性
これはそのままですが、耐性がついて海外に対する壁が低くなってるなって感じます。
一回行っちゃうと、まあこんな感じか~ってのがわかるので次からが楽になる気がしてます。
来年はインドにインターンいけたらいいな~なんて。
海外耐性がつくと選択肢が広がるのでいいと思います。

さいごに


なんか結構長く書いてしまったが、
言いたいのは、迷っているなら本当に留学には行ってください。
私は、「英語力がないから」、「コミュ力ないから」、「スキルがないから」、
と考えないでほしいです。
私が留学に行こうと思ったのは、自分の無力感からでした。
何もできない自分が嫌いで何かできるようになりたい。とすがるように英語の勉強を始めたのがきっかけでした。
英語は今でも苦戦続きだし、しんどい時もたくさんあります。
でも試行錯誤した努力の過程や小さな成功体験の積み重ねが少しずつ自信に繋がっていっています。
留学は何も特別な人だけが達成できるものではありません、
確かにすごい人も多くて比べてしまいそうになる時もありますが!笑
関係ありません!!
奨学金も充実してるし、探せばやり方はたくさんあると思います。
(実際私も奨学金と奨学金という名の借金で賄ってる)
ぜひ日本を出て、今まで見たことない景色を見てください!
そしてそれを発信して私にも見せて下さい!笑

いつかの時代の誰かにこれが届き、1ミリでも背中を押せること願って!!!!

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