けんたろう@勉強は家庭が9割

指導歴15年以上の塾講師です。精神年齢は16歳くらい。TOEIC930点。センター英語…

けんたろう@勉強は家庭が9割

指導歴15年以上の塾講師です。精神年齢は16歳くらい。TOEIC930点。センター英語・現代文満点。一児の父、新米パパです。子育て支援カウンセラー資格保有。好きな食べ物はカレーとハンバーグと寿司です。

最近の記事

受験勉強の取り組み方で、社会人としての伸びしろがわかる

入塾したての、新高3の授業がありました。 高2までの文法の総ざらい中、ということで、 文法のプリントを宿題にしてありました。 「丸付けまでして、解説が必要な問題はマークしておいてね」 と言ってあったので、丸付けまでしてあります。 プリントを眺めると、ふと、ある問題に目がとまります。 He had ( no ) ( sooner ) arrived ( than ) he fell sick. 彼は到着するや否や体調を崩した。 ・・・この問題はバツが付いていて、

    • 目標を持てvs目標は不要 | 結局どっち?

      「しょうらいのゆめ」 恐らく誰しもが、 そんなタイトルの作文を書いたことがあると思います。 なぜなら日本の教育では、目標を立てて、 それを追いかけることが良いこととされるからです。 でも、それと相対する理論、 「計画的偶発性理論」 (Planned Happenstance Theory) 「将来の仕事なんて偶然決まるでしょ」 という理論が存在するのをご存知でしょうか? ■計画的偶発性理論とはこれは、飲み屋のオッサンが言ってる訳ではなく、 スタンフォード大

      • 「教育虐待」について | 四角いスイカの作り方

        先日、ニュースを見ていたら衝撃的なお話が。 医学部受験を強制された息子が、9年の浪人の果て、実の母を殺害。 いろいろ思うことがありました。 テレビの中の話にはとても思えませんでした。 ここまでいかなくとも、 塾で働いていると、軽度の教育虐待は日常的に目にします。 勉強さえすればいい中学・高校・大学に行ける。 いい高校・大学に行けばいい就職が出来る。 いい就職先なら、必ず子供は幸せになる。 この流れを親が妄信していると 「どこに、誰と遊びに行くの?」「何時に

        • 【読解力】の正体と効能 | 人間がAI・ロボットに勝つための力

          大学入試センター試験が廃止、 共通テストが導入されました。 それに伴い、小・中・高の教育指導要領も変わります。 キーワードは思考力×読解力。 なんでそうなった?という話です。 ■子どもたちの読解力の現状突然ですが問題です。 次の文章を読んで問いに答えてください。 仏教は東南アジア、東アジアに、キリスト教はヨーロッパ、 南北アメリカ、オセアニアに、イスラム教は北アフリカ、西 アジア、中央アジア、東南アジアにおもに広がっている。 問題:オセアニアに広がっているのは

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          【忘備録】S君へのエール | 中3にして人生に絶望した君へ

          2021年3月10日 S君(中3)との会話。 授業をしていて、ふと、 「大人になるって不幸になることなんですか?」 と聞かれました。 「なんで?」と尋ねると、 「大人になったら仕事がある。お金稼いで、家に入れての繰り返し。」 「大人になるってつまらないこと、ですよね。」 とのこと。 そんな彼に、自分の24時間のスケジュール(ほぼ仕事関連)を伝え 「俺は今、自分の人生が最高に楽しいよ?」と言いました。 彼は絵に描いたようにきょとんとしていました。 彼の理論

          【忘備録】S君へのエール | 中3にして人生に絶望した君へ

          落ちるくらいなら、受験をしなければ良かったのか?

          頑張ったのに、第一志望に残念ながら不合格となった受験生の皆さん。 まずは受験、お疲れ様でした。 今、落ち込んでる真っ最中かもしれません。 もしかしたら、後悔の気持ちもちょっとあるかもしれません。 そんな皆さんを勇気付けたくて書いています。 ちょっと深呼吸して、落ち着いたら是非読んで欲しいです。 果たして、志望校を下げれば良かったのか? 無謀なチャレンジなどするべきではなかったのか? いやいや、そんなことはないと思います。 ■「準備」と「本番」を体感できました

          落ちるくらいなら、受験をしなければ良かったのか?

          モンテッソーリの幼稚園に入れるだけじゃ、子供は天才にならない

          モンテッソーリ教育について語る前に・・・ ついこの前、 タイムリーに、深く考えさせられるニュースがありました。 何と将棋の藤井聡太さんが、高校を自主退学されたんだとか。 しかも高校3年生の、しかも1月末。 親は、 「あと1か月じゃないの・・・」 「高校くらい出ておいたら?」 と、全力で止めなかったんでしょうか? いや、たぶん止めなかったのでしょう。 プロの棋士になったから、親は高校退学を止なかった ではなく 高校退学を止めない親だから、プロの棋士になれ

          モンテッソーリの幼稚園に入れるだけじゃ、子供は天才にならない

          「普通」を望む生徒と、成績オール3の現実

          少し前に、婚活女性が望む結婚相手の条件が話題になりましたね。 その内容は、 イマドキの婚活女子が男性に求める水準は随分と下がっていて、 ・長男でなければいい ・学歴は日東駒専以上でいい ・都内在住なら年収は500万円以上でいい ・清潔感があればいい ・美容室は月1〜2回行っていればいい ・スキンケア程度はしていて欲しい ・見た目は星野源でいい というもの。 「こんなハイスペック未婚男子なんぞいるか!」 と話題になっていましたね。笑 塾でも似たような光景を見かける

          「普通」を望む生徒と、成績オール3の現実

          他責思考が時を止める | 反省と自己否定

          塾の先生をしていて、 ひたすら同じ単元を繰り返している子を見かけます。 正負の足し算・引き算を勉強して、 やっとかけ算・わり算に進んだと思ったら、 もう足し算・引き算を忘れている。 また戻る。 かけ算・わり算→足し算・引き算→かけ算・わり算・・・ 世にも奇妙な物語的ですよね。 でもマジなんですよ(´・ω・`) しかも、決してやる気が無い訳ではない。 でも、時が止まったかのように同じ単元を繰り返す。 ふとある時、出来るようになって次の単元に進むと、 また

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          学校のテストという矛盾と戦え | 絶対評価と相対評価

          テストに感謝しろと言っておきながら、 やっぱり学校のテスト(というか評価制度)はおかしいと思うのです。 ■相対評価から絶対評価へ悪名高き「ゆとり教育」の導入によって、 学校の通知表の評価は相対評価から絶対評価へ変わりました。 相対評価の世界では、 例えば英語で5が与えられるのは学年で○人、 という風に決まっていました。 でも絶対評価では、 わかりやすく言うために極端な例を出すと、 学年全員、英語で100点を取っていたら、全員5になります。 よく言えば、他者

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          子育て支援カウンセラーの資格を取りました | 資格は取ってからがスタート

          表題通り、子育て支援カウンセラーの資格を取得しました。 こちらが今日届いた認定証です。↓ 「なんだそりゃ?」って? 私も「なんだそりゃ」です。笑 正直、資格なんぞどうでも良いのです。 この認定証の私の名前も、思いっきり間違っていますが、 気にしていません。笑 (一応訂正してもらった方がいいのかな?) あ、この資格や講座を悪く言っている訳ではありません。 とても分かりやすい、勉強になる講座でしたよ! ■何故、資格を取ったのか?塾で働いていると、 家庭環境(

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          ホワイト企業を求めるブラック社員 | 正しい社会の知見を子供に

          私は授業もしますが、新卒の方や中途社員の方の面接も行います。 そんな中、応募者の方によく言われるのは、 「ブラック企業で働きたくない」という言葉。 実際、生徒にも言われるんですよね。 「ブラック企業は絶対嫌だ」って。 何でも最近の若い子は、 ・やりがいがあって ・給料が高くて ・休みが多くて ・残業が少なくて ・福利厚生がしっかりしていて ・有給が取れて ・離職率が低くて ・会社の人間関係が良くて ・気の合う同期がいて ・上司が優しくて ・明確な評価制度があってし

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          今の自分を作っているのは、未来の自分かもしれないという話

          「今までがダメだったからこれからもダメ。」 そんな風に、 現在、または過去を基準にして、 未来の自分を否定をしてしまう人って結構多いと思います。 これは、 過去の延長線上に未来がある 過去が未来を作る という考え方によるものですよね。 でも、その逆で 「未来が過去を作っている」 そんな風に考えることもできます。 ■とある東大卒のダメADさんずいぶん前ですが、ワイドナショーというテレビ番組の出来事です。 東大出身のADさんが、エッグタルト(お菓子)を裏返

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          日本の教育って、やっぱりオカシイ! | 大学入試共通テストを終えて

          友人の講師の協力のもと、本記事の動画が出来ましたので、もしよろしければご覧ください(^ ^) 大学入試共通テストを受験された方、お疲れ様でした! 大きな制度改革が謳われた今回のテスト、 いかがでしたでしょうか? みなさんそれぞれの感想をお持ちかと思います。 私が塾で英語を教える立場として率直に感じたのは 「日本の(英語)教育ヤバいわ」でした。 そもそもの目的が(ほぼ)達成されていない今回、センター試験が廃止となり、 共通テストが導入されたのは理由があります。

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          心配性な僕らの、塾でのコロナ感染予防

          緊急事態宣言が発令されて初めての週末 皆様いかがお過ごしでしょうか? 私たちの塾は東京都内にあるため、今週は大変でした。 幸い(と、言っていいのかどうなのか・・・) 「塾生がコロナにかかった」という事態は起きていません。 しかし、 「塾生のクラスメイトがコロナ」 「塾生の学校でコロナが出た」 そんな情報は連日のように入ってきます。 いつうちの生徒や保護者、講師にコロナ感染者が出るかわかりません。 そのため、うちの塾では、 誰かがコロナに感染しているという

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          子は親を選んで生まれているかもしれないという話

          新年明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m さて、ずいぶん前のことですが、 素敵な話を聞いたのでご紹介しようと思います。 根拠がある話ではありませんが、 子育てに行き詰まった保護者さんに、 私がさせて頂くお話をご紹介します。 幼稚園の年長さんくらいまでは、 10人に2人〜3人くらい、 お母さんのお腹の中にいた頃の記憶がある子がいます。 そんな子たちに、 生まれる前ってどうだった?と聞くと 「プカプカ浮いてい

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