見出し画像

地元にUターンしてよかったこと・よくなかったこと

別の記事にて記載の通り、2022年年末に地元岡山に9年ぶりに戻ってきた。
この暮らしもあっという間に3週間が経とうとしているこの頃、タイトルの通りにメリットとデメリットを書いてみようと思う。
長編になりそうなので、今回はそのVol.1ということで「よかったこと」をいくつか挙げてみる。

はじめに:岡山という街について

私が住んでいる岡山市という場所がどんな街なのかをざっくり書いておくと、北部は中国山地、南部は瀬戸内海に囲まれている人口70万人超の地方都市で、産業や工業が極めて発達しているわけでもなく、観光業に力を入れているわけでもない(倉敷はまあまあ知名度アリだが)、いわゆるパッとしない地方都市である
実際に東京に住んでいたときの話で、岡山出身だと言っても「広島の隣?」「どこだっけ?」「何がある?」という返答ばかりで、自分自身も自信を持って岡山をPRできなかった笑(岡山の皆さんごめんなさい)

東京での生活が長かった分、久しぶりに地元に帰ってきても、田舎ゆえの閉塞感や不便さからすぐに東京に戻りたくなるだろうと当初は思っていたが、今のところはそうでもない。
その理由は、以下の通り。

【1】家族との距離感

私は一人の時間がないとダメな人間で長年一人暮らしをしていたのだが、両親は日中仕事で家におらず、必然的に一人になれるため、家で仕事や自分の作業をしている私にとっては好都合である。この時間に溜まったタスクや仕事のインプットを行なって、家族が帰ってきたら団欒の時間に充てることができる。
「一人時間」と「誰かとの時間」をハイブリッドできるこの生活は結構心地よい。

【2】心情の変化

若い頃は都会に憧れていて、刺激に溢れて目に入るもの全てが最新かつキラキラしている環境に身を置きたいと思っていたが、現在はというと
①その刺激を自ら生み出せるようになった(仕事や趣味で)
②リモートワークやIT技術の浸透で地方にいても東京の人と仕事ができる
③”モノ”より”経験”にお金と時間を使いたいと思うようになった
④自然の素晴らしさに気づいた(東京でも自然には触れていたが休日の代々木公園や鎌倉、高尾山の混みようと言ったら…)


この3つの理由から、東京にいる時と心的充実度はさほど変わっていない。(生活コストは極めて低いのに)

【3】自身の仕事・職業観

都会には田舎にない仕事が沢山あり、それを目的に上京する人も多いと思う。かく言う私もそうだった。でも働き方の多様化が見られる昨今、本当にその仕事や働き方は都会でしかできないものだろうか?と考えるようになった。東京に住んでいた頃、息をするだけで1ヶ月10万はゆうに超える生活費に対して、「果たしてそこまで払う価値があるのか?」「10万あれば毎月シンガポールは行けるな」等としばしば思っていた。そんな私は東京にしがみつく(?)のはやめようと決めた。

また私自身、近い将来自分のビジネスを持ちたいと考えており、その観点でも都会より地方の方が好都合なのだ。
・競合が少ない
・ローコスト
・開拓の余地がある(ブルーオーシャン)
・先駆け=カルチャーを創れる

ざっと利点を挙げてみるとこんな感じだが、都会は大体の分野で先駆者や競合がいて、消費者側も最新のサービス・アイテム・施設を知っている。そうなるとコモディティ化市場参入時に、高付加価値を持っていた商品の市場価値が低下し、一般的な商品になること:*参照)が起こり、差別化が難しい。何より事業を始めるコストも高い。
これは自身の価値観として、先駆者としてその地になかったカルチャーを創りたいと思っている。

『カルチャーを創る』とは何かと言うと、私が現在水面下で計画しているサウナ施設の立ち上げを例にとると、、
現在は岡山市中心部にサウナ特化型の施設がない(サウナ文化が一般化していない)→新施設ができる→サウナが好きになる→サウナが日常に組み込まれる=カルチャーになる というイメージだ。

もちろん、新しいモノやサービスとなると、まずは認知してもらう必要があり、顧客の獲得もイージーではないと踏んでいるが。

参照:以下 「コモディティ化」について

あとがき:地方は「ない」のではなく「余白がある」だけ

地元に戻ってくるまで、「田舎は何もない」と思っていたが、見方を変えると「それだけ余白がある」ということ。
つまり、考え方によって”A”という事象はBにもCにもなりうる。
この考え方は前述の「ビジネスを立ち上げる」というところに通じるのだが。

とはいえ、暮らしの全てに満足しているわけではなく、不満もたくさんある(笑)
それについては、また別の機会に記事にしたいと思っている。

この記事が参加している募集

リモートワークの日常

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?