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そっと小休止

10,000字小説という企画を初めて5日目、すなわちちょうど中間地点に来ました。逃げるつもりはないんですが、ちょっと小休止をかねて今日は日記を、一つばかり。

暗いなー。

率直に小説を書きながら自分で抱いた感想です。暗い。日を追うごとに加速する暗さ。このままいくと結末にはとんでもないことになるなぁと分かってはいるものの、書き始めるとどうにも暗くなってします。

ちなみに今回小説の毎日投稿に挑戦していますが、基本的にはその日更新分はその日に書く、と決めて書いています。書きはじめの時点である程度、全体としての帰結点、各章ごとの大雑把なプロットは立てていたのですが、細かな内容や文章は当日決めて書いています。

そもそもなんで小説を書こうと思ったかというと、ノンフィクションが前提である日記では書ききれないことがあまりに多いと感じてしまったからです。

日記として書く以上、少なくとも僕を知る人は僕の日常を垣間見るように日記を読んでしまう。どれだけオブラートに包んだところで書かれていることが事実だという前提のもとだと、どうしても書くことを躊躇ってしまうことがあるのです。ということで、フィクションの、物語のお力をちょっとお借りしようかな、と思い立って日記を書くに至りました。

どころがどっこい自分で書きながら、これは小説という仮面をかぶった独白だ、と感じてしまいました。小説にもなりきれず、独白には少し弱い、中途半端な表現になってしまているな、と。

とはいえ物語の力というのは不思議なもので、日記として書こうという心持ちでは到底向かい合うことのできなかった感情や思考の片鱗に、恐る恐るも近づくことができたような気がしています。

なんのために書くのかって。それは僕自身が救われるためであり、救われるべき人間を救いたいという思いがあるからです。

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