母性と父性の優先順位

以前母性愛と父性愛の記事を書いてからずーっと深い思考の渦にハマっていました。


今回は母性愛と父性愛の優先順位について書いてみたいと思います。
この記事が以前書いた記事の内容を補足して理解を深める事に繋がれば幸いです。

以前書いた記事でも書きましたが、僕はおそらく子供にとって母親というものは父親以上に大切なんじゃないかと考えています。
というのも母親の役割(母性愛)は、無条件の肯定でありそれが人間のおそらく最も深い根っこの部分に影響を及ぼしているからです。
その為、優先順位としては父性愛よりも圧倒的に母性愛が上でしょう。

しかし母性愛の方が優先順位が高いからと言って母性愛さえあれば父性愛は無くてもいいなんて事はあり得ません。
近年この父性愛的なものがどんどん失われていっているのではないかと考えています。
かと言って母性愛の割合が増えたのか?と言うとそんな事も決してありません。
さて、いよいよ話がややこしくなってきましたね。

父性愛よりも母性愛の方が優先順位が高いのはなぜかと言うと、母性愛を手に入れなければ父性愛を受け取る事が難しいからです。
とにかく今回の記事で1番言いたい事はこれに尽きます。
この記事を読んだ方にはこれが1番大切な事なのでよく頭に入れておいて欲しいです。

母性愛が無条件の肯定だとすると、父性愛というのはある種条件付きの肯定に近いのではないかと僕は考えています。
言葉をそのまま受け取ると、無条件の肯定の方が圧倒的に偉いというか崇高な感覚がするのではないでしょうか。
その感覚は間違っていないと思います。

条件付きの肯定とは、○○ができたから褒めるとか何かを達成したから褒めるとかそのようなものです。
これは必ずしも悪い事ではありません。
しかし条件付きの肯定の中でも、存在そのものが肯定されないという土台で親の都合の良いように行動した時だけ褒める自己都合型の肯定は人間のメンタルに悪影響を与えるというのは散々他の記事でも書いてきた通りです。

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