『りかさん』を読んで

またまた梨木香歩さんの『りかさん』を読んで。
その都度人格が違う文章ですが。

この世界観。この言葉遣い。
この怖さと終始ある暖かさ。
アビゲイルのところ、電車の中だったから、うるうるで止めたけど、というか泣いた。

悲しいすぎる。
色んな思いが、ストーリーがある。
だけどそれを、人形も人間も、
いつまでもとらわれちゃいけない。
許すということ。
かわいいって、思うこと。
心から相手に近づいてみようとすること。
ミケルの庭は、怖かった。
きくさんの中にあってしまう悪いもの。
それはきくさんの悪ではなくて、因縁というものか。
因縁も縁も同じなんだけれども。
だからといってそれがいけないもの
ということでもない。
それがないと、今がないのだから。
良くもならなかったり。
ミケルにもきくさんにも、お互いが
どちらにせよ必要だったんだね。
深いなあ。

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