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28年7ヶ月分の私の輪郭

私ごとですが、7月10日に婚姻届を提出し、
晴れて9年半お付き合いした大好きな相棒まーくんと夫婦になりました。

久しぶりにnoteを書き出したのは、
幸せな結婚のご報告。というよりは、

一生に一回経験するかどうかの
ここ数日の心の動きを文章に起こして
残しておきたいと思ったからです。

この記事は、本当に人によって様々な反応になると思ってます!

共感の嵐かもしれないし、
全くかすりもしないかもしれないけど

へぇ〜こんな人たちもいるんだ。
くらいのテンションで、

自分がどう思うかの心理テストくらいの感覚で
読んでもらえたら嬉しいです。

まあ、結婚するだろうけど。

19歳から9年半ずっと付き合っていて、大学時代も半同棲。

半年うちが留学してた時以外は、ずーっと一緒にいて

趣味も(現在では仕事になった)一緒でダンス。
一緒に練習するし、レッスンもショーも一緒。
一時期はバイト先も一緒だった笑

そんだけ長いこと付き合ってるから、
感覚的にはもう家族だし、結婚って何??

まあいずれするだろうけど、
全然してもしなくてもいいや!

でも、海外の友達も呼んでダンサーだらけのパーティーを開きたいからやっぱり結婚したいわ!くらいにしか思ってなかった笑

もうちょい大人になったらそりゃ節目として結婚するのかな?
まあ、タイミングだね!って思ってたところ、例の流行り病が到来!😂

ああ、これじゃ派手にパーティーできないし、
とりあえずまだだろうなぁという日々が続きました。

そこから時は経ち、日本以外の多数の国々が日常に戻ってきた頃。

何でもない普通の日、
ちょっと仕事が落ち着いたから箱根でもいこっか
って行った日の帰り。

まさかのサプライズプロポーズを受けました!

これだけ一緒にいるし、相棒まーくんはサプライズが苦手だし、全然ロマンチックなプロポーズとか期待してなかったんだけどw

約1年前から撮り溜めてた8mmフィルムの映像を
うちに1mmも気づかれることなく仕上げて、
愛たっぷりのプロポーズをしてくれました。

爆泣きしたw
この映像は誰にも見せてない!笑

苗字が〜とか、手続きが〜とか何も考えず純粋に嬉しくて
そうだね!しよっか!
でもいつ?これからまた忙しいよ?

そんな会話をして、

落ち着いたタイミングで結婚しようか。
と急ぐことなく、

時期も断定してないから
あまりペラペラ人にも話さず小さく心で最大のニヤニヤをしてたのでした。笑

うちら流で良くね?

そこから時が経ち、6月にだいぶ生活が落ち着いてきたので細かい段取りを調べ始めると、、、

令和元年で95.5%の女性が夫の苗字にしてる!?(リアルに)

銀行・クレジット・住民票・保険・etcの変更手続きがめんどいらしい!?

親に挨拶を行って、店の予約がどうたらこうたら〜

指輪は金がどうでプラチナがどうで〜

・・・・

・・・

え、まじでこれやるわけ!?!?

って正直思った。
ってか夫婦別姓って話題になってたのって
このことか!って改めて実感した。

なんで好きな人とずっと一緒にいます〜
ってだけの契約にこんな色々必要なん!?はあ!?

ってなってました。
これがマリッジブルーか(多分意味違う)

それでもまあ、まーくん(相棒)も色々調べてくれるし、やってやるかあ!って気合い入れて

色々テンプレからだいぶ外れたけど
なんとかうちら流で婚姻届を提出できました。

この過程で、おそらく世の中的にはこうだろうけど
なんかしっくりこないな!
そこらへんうちら流で良くね?
って思ったことを思い返してみます。

<<その前にもう一度念押し!これはあくまでうちの意見です!こんなこと思う人もいるんだ!くらいで読んでみてください!🙇‍♀️>>

まず、

頼むから堅苦しい親への挨拶はやだ!!
絶対スーツなんて着ないで欲しいし、
「いっちゃんを僕にください!」
とか言われたら、憤怒しそうだった

もちろんそんな気はなさそうで、良かったけど
心地の良いゆるさとしっかり節目としての挨拶を済してくれてさすが長年寄り添ってるまーくんでした。

婚約指輪はいらない!
男から女に贈るものとかよく分からん!
そんな高いものもったいない!
だったらもっと生活に還元できるもの買って笑

まーくんも同意見だったので婚約指輪は無しで、
結婚指輪は一緒に作りました!うちの指輪の方が雑でした笑笑

指輪の裏に刻印しようと思ったんだけど、
ギリギリすぎて写真撮影に間に合わず笑 
後日やります!笑

婚姻届に証人が必要なことに、前々日に気付いて、
たまたま会う予定だったマイシスと、呼び寄せたマイブロに書いてもらいました!(中華屋とハチ公前でw)

そんなこんなで、届出を出す日もバタバタで
選挙に行ってから役所へ。
その足でまーくんの実家に挨拶に行きました。

19歳から自分の実家より帰ってて、
娘のように可愛がってもらってたまーくんの家族が本当に身内になったんだな〜と嬉しくなって、
大好きな猫ちゃんたちも甥っ子姪っ子もより近く感じました。


20歳のミルク


ちなみに両家挨拶はまだやってないけど、
そのうちするだろうし、うちの家族とまーくんの家族は連絡とってるしそこらへんもうちら流です。ままは温泉旅行にみんなで行きたいって笑

そんなこんなで入籍(あんまりこの言葉も得意じゃない)から早くも3日が経ち、今日は名前を変えにあちこち行ってきました。


28年半の『私』が変わった日。


ここから割と今回のnoteで話したかったことになるんだけど。

今日いろんな書類に新しい名前を書きまくってきたんだけど、
最初の一枚にサラッと旧姓書いちゃって、新しい紙に書き直しになったの笑

今思えば、笑い話なんだけど、
その新しい紙に書き直した瞬間、なんか寂しくなっちゃって。

今までの自分がいなくなっちゃったような、
世帯主合併とかして『養われる』ような感覚になるというか
誰かの家に入るっていうか、誰かのものになるっていうか

その感覚がなんかしっくりこなくて。

これで良かったのかな?ってちょっと思っちゃって。

っていうのも、実はタイミングよく知り合ったご家族が
夫婦別姓(事実婚)を選択して30年、お互いを尊重しながら
家族みんな仲良く過ごしてるのを見て心から尊敬したっていう
最近の出来事があったのもあるのかもしれない。

そこまで自分の旧姓にこだわりがあった訳じゃないんだけど

そうゆうところじゃない、自分としての存在が変わることに少し考えてしまったのでした。

こうやって、新しい姓を何度も書類に書く前は、
その時に感じるこころの動きはそこまで想像できてなくて、それより手続きの面倒さに嘆いてて。

でも実際、引っかかったのは手続きの面倒さじゃなくて
今までの自分じゃなくなっちゃう感覚や今までこの名前で
受験や進学を含めて人生を積み重ねてきた自分の輪郭が
少しぼやぼやになって弱くなっちゃう感覚の方でした。

帰宅すると、ふとまーくんが、

いっちゃん、ありがとね。

って言ってくれて、

手続きのこともあるけど、
名前が変わるってきっと大きいことだよね。
でもいっちゃんはいっちゃんだよ。

って、うちよりもうちが感じるであろう感情のところを先に気付いてたみたいで、本当の意味でまーくんと結婚して良かったなぁ

と思って、信頼して心置きなく
心のモヤモヤを全部吐き出したのでした。

車をレンタしてくれて、全部一緒に回ってくれて
手続き中待っててくれて、ご飯もご馳走してくれて、、、

これは、この手続きの面倒さに理解があるのかと思ってたけど、

男とか女とかより人間やろが!っていう基本頑固な性分のうちが感じるであろう喪失感を最大限にケアしようとしてくれてたのだと知って、もう脱帽でした。

結局振り返ってみると、結婚の過程で心に引っかかってたのは

世のテンプレがこうだから。
女は貰われるもの、家に(戸籍に)入るもの。

そういう意識だったみたいで。

自分のやりたいことは自分でやるし、
大切な人はもちろん大切にするし、

その行為には性別とか制度とか家とか
言語化されたレッテルはしっくりこなくて

とりあえず、人間皆平等でいいじゃんかーーーーーー!!!!!!

よく分からん決まりや制度、世間体はなくなれーーーーーー!!!

っていうのが根源だったみたいです。

苗字が一緒だって違くたって、愛のある家庭は作れるし、性別についてもそうだと思う。

これから結婚を控えていて、
うちと同じような気持ちになるかもしれない人
そうは思わないかもしれない人、

もう結婚してそういやそう思ったわって人、
そうは思わなかった人

色々いると思います。その相手の男性も然り。

それがどうだこうだ!って言いたいんじゃなくて、

みんなに選択があって、
みんなに自由があったらいいじゃないの!

パートナーと食い違っても、話し合いする際の選択肢を増やしたらどうなんでしょ??

と、思ったのでした。

参院選も終わり、思うところ色々でしたが、

夫婦別姓が認められてない中、夫姓にして
もしうちと同じ思いをした女性がいたら、

その方に今できることは、まーくんの言葉を
そのままお渡しすることでしょうか。

名前が変わっても、あなたはあなた
自由な世の中になったら、またその時考えたらいいよ。

おしまい






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