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アバタロー「人生を変える哲学者の言葉366」

・本書は、書評YouTuberで、登録者は27万人を突破し、自身のチャンネルを通して、読者の楽しさを伝えることを生き甲斐として、配信活動を続ける著者が、哲学者をはじめ、宗教家、心理学者など、古今東西の偉人たちが残した名句をおさめ、それに解説と関連知識を加えた1冊。

1 アリストテレス「一羽のツバメが春をもたらすものではない」
・努力の結果はすぐ出るものではなく、継続してこそ成果が出るもの」とこの名言は教えてくれる。成果をすぐに求めてしまう私たちに対して、釘を刺すような厳しい言葉にも思えるが、むしろ自分が苦しい状況にある時、力をくれる名言かもしれない。今は結果に繋がらなくても、「いずれさ実が成る」と言い聞かせ、焦らず継続していこう。
※この項目では、アリストテレスの生涯にも触れられているが、詳細は本書をお読みください。

2 マルクス・アウレリウス・アントニヌス「もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ」
・人から嫌なことをされたり、裏切られたりした場合「同じ様な目にあわせてやりたい」と復讐の願望が芽生えることがある。しかし、たとえその復讐が上手くいったとしても、結局、復讐の連鎖や自己嫌悪などの悪循環に繋がってしまう。ベストな方法はその争いから下りることなのだろう。

3 タレス「最も困難なことは自分自身を知ることであり、最も容易なことは他人に忠告することである」
・「人に優しく、自分に厳しくしなさい」とよくいわれるものの、簡単にいかないのが現実。
・人は他人に対しては、粗ばかり探してしまう一方で、自分の欠点を直視することがなかなかできない。しかし、難しいからこそ、意識して少しずつ視線を自分に向けてみること。そうすれば今まで気づかなかった、新たな発見があるかもしれない。
※タレスなどのギリシャの自然哲学者たちは、全てのものの始まりを解き明かそうとしているが、それにはある背景(アルケー)があった。詳細は本書をお読みください。

・本書では、「ギリシャ・ローマ哲学の神殿」「中世・近世哲学の洞窟」「近代哲学の域」「前期現代哲学の森」「後期現代哲学の要塞」「東洋哲学と思想の島」「宗教と思想の大地」という章で構成させており、「モチベーションを上げてくれる言葉・思考を深める言葉・前向きになれる言葉・知性を磨く言葉・自己肯定感を高める言葉・新たな気づきを得る言葉・心を整える言葉」というカテゴリーに分けて、「ソクラテス・プラトン・カント・マキャベリ・シェイクスピア・ニュートン・アドラー・マズロー・孔子・イエス・福沢諭吉・ガンジー」など古今東西の著名人の人生を変える言葉366が紹介された内容となっている。

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