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梅村武史「成功するチームは「遊び」でつくる: 新感覚チームビルディング」

・本書は、家庭や学校、企業や婚活など、さまざまな分野において、遊びを活用した教育で"協力し合い、達成する文化"のじょうせい、幸せ創造企業づくりなどを目指し、「地球家族」と「よろこびあう」ビジョンの実現に向けて日々活動している著者が、遊びやゲームをチームづくりに活かす具体的な方法について紹介した1冊。

・遊びは、無邪気でピュアな気持ちを呼び起こす。そして、あっという間に仲間たちをリラックスさせ、元気にすることができる。その体験をもとに対話することにより、気づきや相互理解を深め、心を1つにすることができるのだ。
・著者はこれを「ゲームダイアログ」と呼んでいる。これは、安心して遊びやゲームを楽しみ、対話するプロセスを通して、気づきや行動を引き起こすメソッドのことである。

・私たちが生きている時代は、「VUCA」(将来の予測がつかない混沌とした状況」と呼ばれる時代であり、この時代に生き残るためには、「チームの成長」が私たちに課された重要命題である。
・チームが成り立たせているのは、個々のメンバーである。したがって、チームの成長=個人の成長でもあるのだ。それと同時に、チームの成長は個人の成長につながるのだ。
・このことから、これからは個人とチームが一緒に成長していくことが、ますます重要になってくるということである。
※VUCAの時代に活躍する組織の特徴について触れられているが、詳細は本書をお読みください。

・著者は、「遊んでいる時と、絶対絶命のピンチの時に、人は成長する」という言葉を口くせにしている。
・なぜ、絶対絶命のピンチの時に人が成長する理由は、そうなった状況に直面すれば、「やるしかない」という精神状態になるので、持ちうる限りの知恵を振り絞り、積極的に行動を起こさざるをえなくなるからだ。
・ピンチを克服するために、あらゆる手段を使い、持てる力をフルに発揮しようとする。結果ら自分という人間を研磨せざるを得なくなり、成長につながっていくわけだ。
・逆に遊びは、自由で楽しく自発的な活動なので、やらされ感もなければ、神経をすり減らしたり、ストレスがたまったりすることもない。
・また、遊びには、「安心」と「チャレンジ」の両方の要素が備わっているので、成長を促してくれるのだ。
・ババ抜きで、ジョーカーを引いても、誰かに叱られたり、危害を加えられたり、金銭的損失をこうむったりする心配がないように、遊びは失敗しても実害がないのだ。
・VUCAの時代に生き残るためには、個人もチームも同時に変化し、成長していくことが求められる。
◇自発性
◇発想力
◇冒険心
◇決断力
を養うために、安心してチャレンジができる環境を作り出していく工夫が必要になってくる。
・その最も簡単な方法が、遊びを生かしたゲームダイアログなのだ。
※実際の方法については、本書をお読みください。

・本書は、「著者がゲームダイアログを活用した組織づくりに取り組むきっかけ(アチーバスとの出会い)」などのプロローグから始まり、「『遊び』にたどり着くまで」「何がチームを崩壊させたのか」「チームをつくる鍵は何だろう」「成功するチームをつくるプロセス」「『遊び』がチームを変える」「実例〈じゃんけん〉が起こすミラクル」という章で構成されており、
◇チームが成長する道とは
◇チームを育てる対話とは
◇チームを取り戻す問いかけ
◇チームの流れを変える言葉と体験
◇遊びが持つ調整作用とは
◇〈じゃんけん〉が起こす奇跡とは
など、誰もが活用できる新しい時代のチームビルディング、コミュニケーションメソッドが紹介された内容となっている。

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