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Words From いしい②

どもども、いしいです。

ロッキーシリーズばりにダラッと続きそうなお話の続きだお!


     ━━━━━━ 前回までのあらすじ ━━━━━━

7年務めた職場の総合病院が身売りによってダークネスな職場環境に陥って、身体・精神的にボロカスになって会議中に予告なしの退職宣言をして周囲をかなり困惑させた、いしい。

果たしてどのようにしてフォトグラファーになるのか激動の転職活動が始まる!

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●退職後のいしい

ノープランで辞めた = 次が決まっていない = クソザコ無職の爆誕です。

オマケに大学の時に書いた卒論のテーマが当時は新しい言葉として浸透してきた「NEET」について書き、書いた本人が晴れてNEETとしてデビューしてるあたり変な因果を感じました。
(定義上、15〜34歳までの非労働力人口のうち通学・家事を行っていない者を指します。)

当初は退職金や貯蓄を種銭に自由を満喫するが如く、糸の切れた凧のように毎夜毎夜ふらふらと飲み歩いてたり

やりたい事をやりまくって、行きたいところ行きまくってたりするような
車寅次郎よろしくな生活を半年くらいしていましたがいよいよ生活の基盤となる貯蓄の問題も表面化してきて

「自由の中にも制約がおわす・・・」と哲学的な虚無感すら感じ始めたので本腰を入れて就活を開始しました。

・・・が!

「とにかく休みたい」の一心で退職したのでいざ動こうにもやりたい事が皆無・・・ッ!

一応、ハローワーク内の医療事務の募集を見ても女性求人が優遇されてたり、パッとしなかったのが印象的で(元)職場の総務の方や飲み屋で知り合った製薬会社のダンディーなおじ様にも「〇×病院の事務枠あるけど紹介しようか?」等々お声がけがあったんですが、元々嫌で辞めたのに同じ職種に戻る事に意味を見出せなかったのでお断りしてしまいました。



●決意の刻(とき)

「自分が出来ること」から緑茶ハイ片手に日々、あばばばば!とノイローゼ気味な自問自答が続いていました。

そして色々と考えてようやく出てきたのが「写真」でした。

「趣味を仕事にしないほうがいい」など昔からよく言いますが、趣味だけど純粋に好きな事を突き詰めていた結果がコレでした。

どれ位、入れ込んでたかというといしいを軸に院内で仲の良かった医学療法士、薬剤師、同じ事務の子という科と科の垣根を超えた一眼ユーザー達でなんちゃって写真部を組んでたぐらい好きな事の一つでした。

仮にこの好きな事が「ドラゴンボール」だったらどう仕事にするかってマジ不明じゃないですかー、多分仕事にしてるのって本家のとりやまあきら先生とか作風がエゲツないくらい似てる人ぐらいじゃないですかー、ヤダーもー。

それに雇用や募集のラインで年齢的にもギリギリだったので「やるならやらねば・・・」と後退のネジと普段から緩い頭のネジを更に外しました。


●雇用形態の罠と発見

かくして、ようやく目標が決まったのでハローワークで
「職種:カメラマン」で検索して好条件を模索する日々が始まりました。
(indeedとかも登録してたっけね)

そのうち正社員枠で子供写真スタジオの募集があったので応募して2次面接までクリアしていよいよというところで職場サイドから
「職場見学にいらっしゃいな」とご招待をいただき、働くであろう店舗まで行きました。

その時、スタジオでは七五三の前撮りで3歳の女の子が撮影に入っており、前半の着物はニコニコだったのに後半の着物では山の天気のように崩れててギャン泣きで荒れ狂っていたのを目の当たりにして、大きな機材に囲まれている環境に委縮し狼狽してました。

その後、社長が現れ二者面談の形になり

「今日どうでした?」とか「ウチの社員の誰それが石井君と一緒の大学出身だよ」というライトな話題から

「・・・で、雇用形態についてなんだけどさっ!」とマルチ商法の勧誘みたいな口調に変わり

「実はねー!採用がバイトの扱いでー、そこから正社員まで5つくらいのステップ踏んでからじゃないとなれないんだよねー(裏声)」と社長がのたまう

「は???募集と違くね?正社員募集枠で見たんだが??」

と、心の中で絶叫しつつ、面では引きつりながら「ははは。なるほど解りました(棒)」と言い残して後日、辞退の申し入れとハロワにクレームを入れておきました。

もちろんズブの素人が最初から現場にてバッシバシとシャッター切れるとは思ってないんだけど・・・
出世魚みたいに役職名がジワジワ上がっていくシステムがファッキン☆ダルいっす。マジで
(それでいて給与面も開きの差がエグかったんすよー)


しかししかし、この一件で巨人に立ち向かう調査兵団のように「なんの成果も!!得られませんでした!!」とはならずに得た物がありました。

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それは自身の「カメラの細かい知識」「スタジオでの知識の無さ」、これらが露呈した形になりました。

当時は景色や風景とかしか撮らなかったので後者はかなりのインパクトだった記憶があります。

それを埋めるべく一旦就職を諦め、写真学校へ入学する事を決意し、フルタイムで飲食店でバイトすることになり、いしいはめでたくNEETから29歳のフリーターにランクアップしました。



━━━━━━今日はここまでッ!!

まだまだ専門入学編に続く!次も刮目せよ!

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