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アートの才能となんだろう?/一日一微発見257

僕はたくさんの人と会うし、同時多発的にネットワークを持ち続けている。しかし、それでいて「人嫌い」を公言してもいる。

子供の頃から、人間以上に動物や植物や生命のない石やモノを「友達」だと思って育ってきたからかもしれない。「編集」という人間が中心にある仕事をしているから「人好き」と言われることもあるが、それはずいぶん違うなと思ってきた。

僕が好きなのは、人間の中にある「才能」で、それを発見したり、励ましたりするのが好きなのだ。人は、自分を動かしている才能に気がつかない時も多い。それを育てると素敵な未来が拓いたり、魅力になったりするのにその才能が「発動」しないこともずいぶんあるのだ。
「才能」があっても結局はその人が最終的には選択することであって、その人が気づかなかったり、望まなければ、その才能は伸びずに終わってしまう。


よくアートは問い(クエスチョン)でデザインは解決(ソリューション)だと僕は口にする。アートは、デザインに比べてわかりにくい。今までに発想しなかったことや、微妙なこと、ひねくったものに向かうからだ。

「優れたアートととは何か?」と聞かれたら僕は、「素敵な問い」と言うだろう。

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