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海外よりも、歯医者がこわい

海外渡航の準備のなかで、最も気に掛かっていたこと、それは「歯の治療」だ。
実は1年半前に自転車の単独事故で前歯が2本とも欠け、その治療を中途半端な状態のまま放置していた。虫歯もいくつかあるのを自覚していながら、とにかく歯医者が苦手で騙し騙し過ごしていた。
海外に行くよりも、歯医者に行く方がずっとこわい。

海外滞在中の保険を調べると、どの保険会社のプランを見ても、歯科治療に関しては特記事項があったり、オプション扱いになっている。海外移住をした人が、歯科治療のために日本へ一時帰国したという記事も見かける。第一、日本でさえ歯医者からこれほど足が遠のいているというのに、海外で歯医者にかかるなんて絶対に嫌だ。いよいよ口内環境を整える時がきたのだ。もう、逃げられない。


渡航まであと2か月というタイミングで、かかりつけの歯医者で先生に事情を説明し、治療開始。ベテラン先生が、安心して海外に行けるようにしましょう、と親身に治療の計画を立ててくれた。
するとなんと、前歯と虫歯の治療だけのつもりが、「海外に行くくらいの理由がないときっかけがないですからね。」と、3本の親不知まで抜くことに。フィンランド行きを親不知を抜くきっかけにされてしまった。

そんなわけで、今週1本目の抜歯を完了。根が深くやや複雑な状態ということで、大学病院を紹介され、ものすごくこわかったが、先生の腕が良かったからか、思いの外あっさり抜けて拍子抜けした。痛みがピークと言われていた2日目を迎えても、ほとんど痛みを感じない。ただ、頬は大きく腫れ、こぶとり爺さんみたいな間抜け顔で、今この記事を書いている。

親知らず抜歯の前日には、フィンランド大使館から居住許可(ビザ)の審査が通ったというメールを受け取った。ビザ取得、抜歯、渡航は着実に近づいてきている。

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