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~第127回~「日本酒の話」

皆様が神社に参拝するタイミングというと、初詣や御祈願など様々あると思いますが、その際、御札と共にいただくものに御神酒(おみき)があります。

本来は神事などで神様に捧げるためのお酒です。 氷川神社の境内には埼玉県酒造組合に「菰樽」を奉納いただいており、県内34蔵の酒造会社の銘柄を見る事が出来ます。 菰樽とは江戸時代にお酒を運ぶ時、大きな酒樽が壊れないように巻いていたのが菰(こも)であることが形を変えて現在まで続いているのですが、今日では菰に色々な銘柄が描かれており、それぞれの酒蔵の様々な願いがこめられたデザインになっています。 では、そもそもなぜ日本酒を神社に奉納するんでしょうか?


諸説ありますが、大事なことは「祭りの原点」にあります。

古来、日本人は稲を植える前に神様をお迎えして豊作を祈祷し、収穫後には神様への感謝を捧げてきました。

その際、田んぼで取れる米から作った日本酒を神様にお供えしていたことから、祭事やお祭りでは日本酒がお供物として扱われ、そのお下がりをいただくという意味合いで、私たちも日本酒を飲むようになりました。 例外的に、その地で造られている地元のお酒を御神酒としてお供えすることもあり、地域によっては焼酎やワイン、果実酒などが用いられることもあります。

例えば、ぶどうの産地である山梨県の一宮浅間神社さんではワイン、福岡県の太宰府天満宮さんでは菅原道真公が梅を愛していたという伝説から、梅酒が御神酒として使用されています。

氷川神社では県内34蔵の菰樽を一気に見ることができるのですが、実は県内では氷川神社だけになります。


〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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