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~第122回 ~「スサノオとイナダヒメの間に生まれた神様の話」

氷川神社の主祭神であるスサノオノミコトが高天原を出て、出雲でイナダヒメと出逢い、結婚するまでの神話「八岐大蛇」は現在でも広く知られる日本神話の一つです。

とはいえ、スサノオノミコトとイナダヒメの間にお生まれになった神様については、あまり知られていないかもしれません。 その神様は八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)。

八島士奴美神の「八島」は多くの島々、「士奴美」は「知主霊」という意味で、多くの島々を領有する主の神霊とする説があります。 この神様が木花知流比売(コノハナチルヒメ)を妻に迎え、子孫が栄えます。

『日本書紀』では、その子孫に、氷川神社の祭神である大己貴命(オオナムチノミコト)がいます。

『古事記』では大国主神(オオクニヌシノカミ)と書かれる神様ですが、一般的には「大黒天さん」としても知られています。

なぜ大黒さんなのかと言いますと、「大黒天」は仏教の神様ですが、大黒と大国が共にダイコクに通じるということで後世に神仏習合したためです。 ちなみに、八島士奴美神の奥様になられた木花知流比売(コノハナチルヒメ)の「木花」は「桜の花」、「知流」は「(桜の花が)散る」の意味とも。

この神様の姉妹である木花之佐久夜比売(コノハナサクヤヒメ)は、天照大御神の孫神・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に嫁いだ神です。

富士山を神体山としている富士山本宮浅間大社など浅間神社の神として、また安産の神・火の神としても知られていますね。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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