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なんで開催してへんの?【大学生が本気でミスコンに向き合ってみた話。#4】

こんにちは🌤

第4弾の今回は、ミス・ミスターコンを開催していない大学をまとめてみました。

それぞれの大学がどうして廃止へと舵を切ったのか、探っていきたいと思います!

1. 学生からの声を受けて廃止(国際基督教大学/ICU)


ICUにおけるミスコン批判の歴史は長く、最も古いものは1986年、ミスコンの広告に「女性軽視」の言葉が落書きされたことから始まりました。

しかしその時点では、ミスコン存続に肯定的な意見が多く、廃止には至りません。

その後2008年に、再度ミスコンが企画された際、ミスコンに疑念を抱く実行委員会のメンバーがいたこともあり、その年は「The person of ICU」というコンテストに切り替えられました。


そして最終的に2011年、ミスコン出場者等の選考まで行われていたものの、「ICUのミスコン企画に反対する会」の批判やその他団体からの圧力もあり、ミスコンは中止に追い込まれる形で終了しました。

同団体は、ミスコンは「人種的、身体的、階級的に画一的な女性の美のイメージの強化をもたらし、女性の性的対象化の道具として機能してきた」ものであるとして、ミスコンに加え「広告等にも表れる女性のエンターテイメント化」も強く批判しています。

2. 学校側からの禁止(法政大学)

法政祭実行委員会が大学祭における問題事項を記した書類には、「『ミスコン』とは人格を切り離したところで、都合よく規定された『女性像』に基づき、女性の評価を行うものである」という見解が長年示されていました。

そもそも同大学では、2016年6月に、「性別、年齢、国籍、人種、民族、文化、宗教、障がい、性的少数者であることなどを理由とする差別がないことはもとより、これらの相違を個性として尊重する」といった内容を含む『ダイバーシティ宣言』が行われていたことから、多様性尊重に相反するのではないかという指摘が増えるようになります。

以上のことを包括的に鑑み、同大学は「ミス/ミスターコンテスト」の名のつくイベントの、大学施設での開催を一切中止する旨が表明されました。現在ミスコンは、事実上の廃止となっています。

基本的に大学祭は学生が企画・運営するものであり、こうした問題に大学側がこれほどまで介入することは極めて珍しいことです。

3. 性別による枠組みの撤廃(上智大学)

2020年度より、昨年までのミスコン・ミスターコンを廃止し、新たに「ソフィアンズコンテスト」という形で男女の垣根を超えたコンテストを実行委員会が開催しました。

近年、ジェンダー・ルッキズムの観点から、多様性を尊重する上智大学において開催することに疑問の声が徐々に増えてきました。

そのため、SDGs部門・自己PR部門・スピーチ部門の3つからなる審査方法を採用し、外見にとらわれない新たな試みがされることになります。

また、順位付けをするコンテストの形を残したのは、出場者が夢を叶えるための登竜門・ステップアップとしての場を提供する目的があるからだといいます。

ミスコンを廃止し、ソフィアンズコンテストへと切り替えた経緯は、こちらの記事より👇

いかがでしたか?

世の中の変化に合わせて、いくつかの大学では変革へと乗り出し始めているようです。

皆さんの理想のコンテストはどんな形ですか?

さて次回からは、ついにコンテスト出場者の方へのインタビュー連載が始まります✨

お楽しみに🔥

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