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GPTsでカスタマージャーニーマップジェネレーターをつくってみた

こんにちは。株式会社アイディの横平です。
弊社は、WEBを起点に都内でデザインコンサルティング、制作などを行なっている会社です。

今話題のGPTsが楽しい…!ということで秋の夜長にAI。

夜更かししがちになってますが、今回は私が春頃APIで作ろうとして挫折した
カスタマージャーニーマップジェネレーター
を作ってみたので共有したいと思います。

経緯などは後で書くとして、実際に動かすとこんな感じ。
ご利用になる方は注意と対策までご一読ください。
なにそれ?て人は後半の文章もどうぞ。

カスタマージャーニーマップジェネレーター

https://chat.openai.com/g/g-LcbKz9Yqn-kasutamaziyanimatupuzienereta

とりあえず入力画面では、つくりたいカスタマージャーにマップと、ペルソナを入力します。
めちゃくちゃざっくりでもOK。

入力画面


すると、このように表で生成してくれます。

生成された表


表のところをコピーすれば、エクセルに貼ってすぐ表ができたりして便利。

より詳しい情報を入れると、より詳しく考えてくれます。
BtoBもやってみると…

ふむふむ。
同じような内容でもちょっと違った結果を返してくることも。

br入っちゃったけどまあいいでしょう。

また最初の画面で「カスタマージャーニーマップをつくりたい」ボタンを押すと、一応ナビゲートしてくれます。

ほかにも、表出力後に対話も続けられます。
妄想商品ではこんなかんじ

自分の立場とは違う人のことを考えたい時なども

なるほど〜。

ほかにも、厚くしてほしいステージ、例えばどうやって自社製品を知り得るのかの「認知」と、売り切るには?を考えたい「購買」を詳しく掘り下げるよう指示すると、注力して詳細を出してくれたり、数を増やしてくれたりします。

注意と対策

表の縦横問題
ちなみこれ、横にステージのほうが良くない?と思いますよね。
そうなんです。そうしたくて何度も頑張ったんですが、どうしてもどうしてもどうしても上→下に時系列で出していくほうがいいようで、十回以上修正してもダメでした。。AI頑固。

ので、一回つくってもらったあとに変えてもらうといいです。
「縦と横を入れ替えて」等

文章で表が出てこない問題
あと時々、長々と文章で語り出す時があります。どうでもいいよそれ。。ってなるので、
STOPをかけて「表で」と伝えてください。
表で出すことを思い出してくれます。

日本語忘れがち問題
そして突然英語で出し始める時もあります…そんなときも
STOPをかけて優しく「日本語で」と伝えてあげてください。

その他AIきまぐれ問題
表のラベル名が都度変わったり、内容が変わるのは生成AIのご愛嬌ってことで。
たまに不安定ですが、アジャイルなツールってことでお許しを。
思ったものと違う結果が出力されても、めげずに調整指示を出してあげてください。

機密情報は入力ダメ!ぜったい!
もちろん、機密情報は入力しないでください!
マーケティングの現場でも活用できるものですが、新商品などの特定の固有名詞や個人情報等、機密にあたることの入力はお控えください。他の方も書いてくださっていますが漏洩リスクがある前提でちょっと使う、ってことでお願いします。

頭脳労働がちょっと便利になるかもなので、ぜひ使ってみてください。



そんなこんな、私としては、ちょっと検討をしたいときの作業がブーストされて助かってます。
あと、妄想商品のジャーニーマップを作らせたりして遊んでます。

実際の現場での実用性は?というと、これはあくまでもたたき台。
がっつり作る時は、縦軸も横軸もオリジナルのフレームワークにすることが多いです。

一方、色んなパターンをささっと作ってくれるので、これまでは工数やご予算の関係からカスタマージャーニーマップをつくってまで検討しなくてもよかった提案でも、さっと作って導線設計などに役立てられるのは大きな進歩です。


カスタマージャーニーマップをつかった提案って?

デザインを行う上ではユーザー視点が大事ですが、昨今提案時に作ることも多いカスタマージャーニーマップ。

顧客の購買行動を時系列で追いかけながら、その時々の行動や感情を考慮し、タッチポイントやコミュニケーション施策を検討していくフレームワークのひとつです。

ビジネスモデル全体を設計する主体はお客様自身ではありますが、そのお手伝いをさせていただくことが多い弊社。例えばWEBリニューアルをする際に、顧客との接点=タッチポイントをどう増やして、どうコミュニケーションをとっていくか?ということを考えることがとても大切で、WEB単体のみならず広告戦略や実店舗との連携等、広範囲な施策になることもしばしば。

ターゲットとするユーザーがどうストレスなく、快適にお客様の商品に接することができるか?生活がアップデートされるか?そんなことを日々考えながら設計にあたっています。

そのため、ECのみの場合はもちろんのこと、WEBだけで完結しない事業を展開されているお客様との対話の中では、顧客の方々とどうコミュニケーションをとっていくかを検討する機会が多々あります。

マップをつくるという直接的な提案や施策ではない場合でも、顧客の行動や心理を頭にインプットするだけで、デザイナーの視点がブーストされWEBでのUIに対する配慮がぐっと行き届いた設計を考えられるようになります。お客様に提示するものではなくても情報設計時、またデザイン制作時には色々使えるんじゃないかな〜と思ってます。

そんなこんな、創業からこの20年少々の間に目まぐるしい発展をとげたIT業界、この1年はAIまわりが何かと話題で業界にいても驚かされる日々ではありますが、AIにはまだまだ圧倒的にできないこと、それは人間としての体験だと思っています。

デザイン思考だ、デザイン経営だと言われて久しい昨今ですが、やっぱりその土地にしかない自然や文化、人、空気感ってあったりして、検索でも出てこないし、AIだったらなお分かりっこありません。

そんな人間らしさ、感覚全部の体験から生まれる感情ということろが、しばらくますます大事になるのかなと思ったり。

論理と直感の両方を大切にしながら戦略立案、情報設計から制作までやっていきたいなあと思う今日この頃です。

話を戻しまして、カスタマージャーニーマップにおいては実際はこんな感じで色々業務にあたってますので、ご用の際はお声がけください。

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