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【社会科】暮らしやすい地域を目指して。半径100メートルの地方自治。

どうも。いかたこです。

中学校で社会科の教員をしています。

授業がより楽しくなるアイデア(授業のタネ)を発信しています。

今回は地方自治についてです。

この単元では、首長・地方議会の役割や国と地方公共団体の関係などを学習します。

単元の最後には、住民が地方自治に参加していく大切さを考える時間があります。

「より暮らしやすい地域にするために私たちには何ができるだろうか?」

課題を設定するとしたらこんな感じでしょうか。

でも、そもそも自分たちの地域にはどんな課題があるんだろう?

いきなり取り組むとなると、この課題はとても難しいですね・・・(^◇^;)

もっと身近なことから考えていきたい!

そんなわけで、半径100メートルの地方自治という問いを考えてみました。

よろしければ、最後までご覧ください。

問い

○○中学校の半径100メートルにはどのような課題があるだろうか?

*○○には各中学校の名前を入れます。

例えば

・道路の歩道が狭くて危ない。
・街灯が少なくて夜歩くのが怖い。
・近くの公園にたくさんゴミが捨てられている。

など

半径100メートルというのは、身近なところに目を向けてもらうために設定したものなので、だいたいでOKです。

登下校するときのことなどを思い出しながら、学校の周りにある地域社会の課題を生徒に考えてもらいます。


できることを考える

それぞれの生徒が見つけた地域の課題を共有します。

課題の中から、優先順位が高いものや関心のあるものなどを選び、自分たちにできること(解決策)を考えます。

個人で考えるのはもちろん、グループで考えるのもおもしろいです。

大切なのは、「公正」と「効率」という現代社会の見方・考え方をもとに、解決策を考えることかなと思います。


住民参加の事例

大阪府河内長野市では、ハザードマップを改良するときに、住民の意見が取り入れられました。

被災した経験のある住民から意見や情報を聞くことで、市が把握していなかった危険が明らかになり、より詳しいハザードマップをつくることができました。

(NHK for School アクティブ10 公民 地域のことは誰が決める?)

教科書にも、住民参加の事例がいくつか取り上げられています。


まとめ

生徒たちは自分たちの住んでいる地域をしっかりと見ています。

課題とまでは思っていなくても、改善してほしいなと思っていることは、おそらくあると思います。

半径100メートルの地方自治では、そこに焦点を当てることで、主体的に地域社会と向き合うことができます。

自分たちの住む地域をより良くするためには何ができるのか、授業を通して一緒に考えていきたいです!

今回の授業のタネはここまでです。

今後も授業のタネを発信していきます。
お楽しみに。

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