馬上少年

「馬上に少年を過ぐ、世平らかにして白髪多し、残躯は天の赦す所、楽しまずして是を如何にせ…

馬上少年

「馬上に少年を過ぐ、世平らかにして白髪多し、残躯は天の赦す所、楽しまずして是を如何にせん。」 伊達政宗の言葉です。 「白髪の多い残躯」の私の話、日常のなかで「ちょっと気になったこと」について、つらつらと考えてみたことを書いています。 よろしければお読みください。

最近の記事

転んで知った「軸足」のはなし・・・・・・体のバランス、人生のバランスについて考えた

ランニングが趣味の私ではありますが、かねて「自転車が欲しいなあ」と思っていました。 ただ、ランナーとサイクリストって結構相性悪くないですか? 私だけかな。例えば、車の入れない土手上の道なんかでは、ランナーにとっては疾走する自転車って恐怖の対象でしかない。おそらくサイクリストも「ランナー邪魔!」とか思ってるんじゃないか、というのは私の勝手な思い込みか。トライアスロンという競技もありますものね。 まあ、それはともかく、昨年末から比較的時間ができたのを機に、自転車を購入しました

    • アナログできちんとできてないことは、デジタル化してもうまくいくわけがない。

      ◉古くて新しいデジタルデジタル庁の新設とか、DXーデジタルトランスフォーメーションの推進とか、ここへきてにわかに「デジタル化」に注目が集まっています。 半世紀以上人間やってきた身にとってみれば、いまさら感が強い。なぜかと言えば「デジタル」という言葉とすでに半世紀近く付き合ってきたから。ちなみに私のデジタルリテラシーは、隔週刊の雑誌『ASAHIパソコン』(1988年11月1日〜 2006年3月15日)によるところが大きいです。なつかしいな。 さて、「デジタル」の歴史はじつは

      • 「努力は必ず報われる」「努力は無限」「たいてい、努力は報われない」ーーーホンモノの努力について考えてみた

        新型コロナウイルスの猛威は収まらないけれど、東京オリンピックの聖火リレーはスタートし、開催(予定?)日まで100日をきり、代表選考のための各種目の大会も開かれ始めました。 春の到来とともに各種のプロスポーツの2021シーズンもスタート。 選手たちの活躍ぶりに、おのずとメディアの注目も集まっています。 そんななかで今回は、最近のスポーツで「努力」という言葉が印象的に使われた二つの例について考えてみます。 一つは水泳の日本選手権で4冠を果たし、リレー2種目の五輪代表の座を

        • 気になるコトバ⑧ーーーしっかりと

          こんにちは。 やはり、このコトバにもふれておかなければならないでしょうね。 「しっかりと」あるいは「しっかり」  政治家や役人、あるいは経営者のみなさんetc. 連発していますよね。とくにコロナ禍においては、国会、あるいは記者会見でこの言葉を聞かない日はない、というくらい多用されています。 なぜ「しっかりと」「しっかり」が多用されるのか? 結論から言ってしまうと、 「いま、しっかりできていないからしっかりやらなきゃいかんのだけれども、どうやればいいかまでは思いつかな

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          気になるコトバ⑦ーーー「〜の方」

          「ぼかし言葉」といってもいいのかもしれませんが、この10年くらいで、物事をはっきりと言わない、断定しない、なんとなくぼかすような言い回しが増えてきたように思います。今回は、そのような言葉づかいのひとつとして「〜の方」という言い方をとりあげてみます。 おおげさなな言い方になりますが、こうした「ぼかし言葉」は、おそらくリーマンショック以来、景気が落ち込んでから増えてきたのではないかな、と想像します。 大人から若者まで、なんかこう自分に自信がもてない。するとコミュニケーションに

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          私のランニングライフについてお話しします。

          こんにちは。 今回は、私の趣味のひとつ「ランニング」についてお話ししたいと思います。 ◉増え続けるランニング人口ーーーそのワケは?日本のランニング人口(年1回以上の実施率)は、2002年の483万人を底に増え続けて、2018年には964万人となっています(『笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書』(1998~2018)による)。16年でじつに倍ですね。 東京マラソンの第1回が行われたのが2007年2月ですから、ちょうど、マラソン人口の増加を受けて開かれるよう

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          ワイドショーに芸(能)人、タレントが起用されることから考えたことーーーいまこそ求められるメディアリテラシー

          こんにちは。 ずーっと気になっていて、最近「そうか」と自分なりに腑に落ちたことを書いてみます。 コロナ禍以前は、通勤前に、朝のニュースショーをチラ見してましたが、あれはたいていアナウンサーの方々がMCおよび共演者ですね。局アナにしてもフリーにしても。 で、これらの番組が8時頃に終わると民放各局一斉にワイドショーに突入します。考えてみると、すごいですよこれ。ここから夕方のニュースワイド開始まで、番組変えつつもおよそ8時間ですから。それからニュースワイド3時間ですよ。月金の

          ワイドショーに芸(能)人、タレントが起用されることから考えたことーーーいまこそ求められるメディアリテラシー

          気になるコトバ⑥ーーー朝ドラ

          もちろん、私が子どものときから朝ドラはありましたけども、子どもはあまり朝ドラ見ませんよね、登校しなくちゃならないし。それでも、「おしん」とか、次回作の主役決定の話題などは見聞きしてはいました。あの当時から「朝ドラ」って呼んでたかなあ。 視聴者としては「あまちゃん」は好きでした。もちろん平日は通勤していて見られないので、週末にBSで1週間分まとめて再放送を見ていました。筋トレとかしながら。 その後、あんまり関心はなかったのですけれども、時は流れてコロナ禍で在宅勤務が増えたこ

          気になるコトバ⑥ーーー朝ドラ

          気になるコトバ⑤ーーー助詞「を」の使いすぎ

          私たち、普段の会話では「名詞(体言)+する(サ変)」という使い方をごく普通にしていいます。「会話する」「面会する」「依頼する」「電話する」etc. 2020年はコロナ禍のせいか、在宅勤務が増えたせいか、歳のせいか、ニュースを観る機会が多くなって、政治家、自治体の首長の会見やインタビューを見ることが多くなりました。 そこで気になったのが、助詞「を」を使いすぎなのではないか、ということなんですね。 前述の例で言えば「会話をする」「面会をする」「依頼をする」「電話をする」と

          気になるコトバ⑤ーーー助詞「を」の使いすぎ

          気になるコトバ④ーーー「かもしれない」と「かもわからない」

          言葉というのは、もちろん学習によって習得していくものではあるけれど、生まれ育った環境による「習慣」から身につけていく側面が強い。家庭ー友人ー学校と、社会生活の範囲が広がるにつれて、ひとつの標準的な使用方法を習得していくことになる。 学習科目として「国語(日本語)」があって、そうなると「唯一正しい国語(日本語)」があるように思いがちだけれども、言葉は常に揺れ動いていくものだから、ある言語のある用法について、共時的に「正しい」とは言えても、通時的・普遍的に正しいとはなかなか言え

          気になるコトバ④ーーー「かもしれない」と「かもわからない」

          気になるコトバ③ーーー「〜の方向で調整」

          振り返れば、コロナに翻弄された2020年だった。 それでも、個人的には1月11日に新国立競技場での大学ラグビー選手権の決勝を観戦に行ったことは、いま思うと遠い昔のようだけれども、行っておいて本当によかったと思う。 東京オリンピックは中止になったし、コロナ禍もいつ収まるかわからない現時点では、この先、スポーツ観戦はするかもしれないけれども、国立競技場に行く機会はないかもしれないもの。 ダイヤモンド・プリンセス号での感染拡大から始まった日本でのコロナ禍は、感染の拡大につれて

          気になるコトバ③ーーー「〜の方向で調整」

          気になるコトバ②ーーー「大丈夫」

          「大丈夫」ということばが、こんなに世の中に氾濫しはじめたのはいつからだろう、と考えて、もしかしたら、政治、経済をはじめとして、世の中が大丈夫じゃなくなった頃からかな、と思い当たった。 文化というか、流行の始まりはたいてい若い人たちからだから、「大丈夫の氾濫」も若者文化のなかから出てきたものだろう。そして、たいがい、若い人たちは語彙が豊かではない一方でクリエイティブだから、一つの言葉にいくつもの意味や使い方を乗せて、仲間コトバを作り出す。 ごく卑近な例で言えば「ヤバい」の意

          気になるコトバ②ーーー「大丈夫」

          気になるコトバ①ーーー「うん」

          最近、身辺に変化があって、それにともなう手続きのためにあちらこちらに電話で問い合わせる機会が多くなりました。 いまは、たいていのことはネットで検索すればわかるのですけれども、どうも私は、じかに人と話して確認しないとスッキリしない。これは、年代によるのかもしれないし、性格上のものかもしれない。 ま、それはそれとして、そうして電話問い合わせの機会が増えて、感じたことがあるので書きます。 事務的な内容の電話なので、どうしても、こちらから「ここは〜ですか?」とか「ということは〜

          気になるコトバ①ーーー「うん」

          きょうもゆっくりと

          長い長い、出口の見えないトンネルに入り込んだような憂鬱な日々が続いて、しらずしらずのうちに、イライラ、セカセカ、トゲトゲしてしまう。 人を見る目もなぜか厳しくなって、気がつけば眉根にしわを寄せて批判や非難めいた言葉を口にしてしまう。 そんな自分にも余計気が滅入って、自己嫌悪におちこんで堂々めぐりしてしまったり。 深呼吸をしましょう。 背を伸ばしましょう。 顔をあげましょう。 笑いましょう。 そして、ゆっくり動きましょう。 誰も追いかけてはこないし、誰を追いかけ

          きょうもゆっくりと

          しがない編集者ですが、、、

          私は小さな出版社で長年、いわゆる「ビジネス書」と言われるジャンルの書籍を編集してきました。  「ビジネス書」というのは実は不思議な呼び方で、いわゆる「ビジネス実務書」とは違うのですね。  実務に役立つテーマももちろん扱いますが、それでも、手帳の使い方とか、話し方とか、時間の使い方とか、思考法とか、ノウハウ、いわばTipsのようなテーマが多いわけです。  この流れはいまもあって、「ビジネス書ランキング」などでは、こうしたジャンルの書籍が手を変え品を変え出版されていることがわ

          しがない編集者ですが、、、

          「ライブで観る」ということ

          ライブコンサートや演劇、スポーツイベントがのきなみ中止、延期になり、博物館や美術館も多くが休館するようになってしまいました。 こうなってみると、あらためて「ライブ(生)」で観ることの貴重さが身にしみてきます。 テレビがあればいいじゃない、という声も聞こえてきそうです。とくに近年は4K、8Kなどの超高精細の映像技術が開発されていますし、ライブということでいえば、YouTubeなどの映像配信サービスでも、それこそ星の数ほどの映像が流れています。でも、だからこそなのでしょうか、

          「ライブで観る」ということ