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ブラック企業に入ったときの話 番外 退職代行の探し方

引き続きブラック企業で精神を蝕まれていたときのあれに関する話である。と言っても、今やこのようなレビューやらノウハウ、ガイドみたいなものは山のようにあふれているため、そこまで目を引くものではないと思う。ただ、自分はこうであった、こういうことがあった、とこれから先退職代行の利用を検討する人の一つのサンプルになれば嬉しい。
最初に言っておくが、自分の友人が言ってくれた
「退職代行を使うことは非常識でもないし、やばくもない。仮に非常識でやばかったとして、そのような手段を取らざるを得ない状況にした会社が一番非常識でやばい」
という言葉は、大きな声で言いたい。
退職代行という手段を自分で選べたのなら、その人はまだ非常識でやばい会社に毒されきっていないし、誰かの手を借りてその手段を取れたなら、新しい健康な人生の始まりである。どっちもシャンパンのマグナムあけてパーティー案件です。

パーティーを始める前に退職代行の探し方とか選び方とか書いていくので、暇つぶしにどうぞ。


導入

極端にそぎ落とした手順としては
①退職代行について検索する
②気になったところに問合せ、依頼先を決める
③料金を支払ってすべてを託す
くらいの非常にシンプルなものである。ただ、退職という色々ストレスがかかる行為にプラスして、まあまあ安くない金を払ったり、上記にも書いた「退職代行なんて非常識であり得ない」勢力がいたり、何かと負担は大きい。しかも、退職代行を使おう、普通に退職したいと言い出せない、言い出しても無駄だと思わされている心理状態である。精神的に健康な時よりも打たれ弱く、悪い方向にしか考えられないはずだ。そんな状態で退職代行の業者を探すのは結構きついので、できることならなるべく精神的健康が悪くなりすぎないうちに探すか、周りの人に頼っていったほうがいいと思う。

①退職代行について検索する

Googleを使いましょう。以上。
だけだとさすがに乱暴すぎると思うので、自分が知っている、理解している範囲内で検索時のポイントを書いていくが、退職するときの交渉(有休消化日数について、退職時期の交渉、未払い残業代の扱いなど)ができるのは弁護士と労働組合(ユニオンとも呼ばれる)だけなので、弁護士事務所や労働組合が運営している業者を選ぶといい。どちらでもない「退職代行業者」は交渉ができない(退職したいですと伝えるだけしかできない)ので、交渉まで請け負っている場合は違法である。
ちなみに弁護士を名乗ることができるのは弁護士だけなので(法律で決まっている)、基本的に「弁護士事務所が運営!」とかなら安心していい。
じゃあ労組と弁護士のとどっちがいいのかという話だが、どっちでもいいと思う。ただ、退職代行を使って辞める理由がハラスメントで、辞めるし訴訟も起こしたいというのなら弁護士の方が話が早いよね、という感じ。自分は弁護士事務所が運営するところに依頼したが、それは会社がヒトならざるケモノの集団であったために、最悪わけのわからない損害賠償とかそういう系を請求されたら困ると思ったからだ。結果的にはあっけないほど何もなく終わったが、安心を金で買うようなものだった。絶対訴訟にはならないだろうと思うのなら、労組に依頼でいいと思う。その方が安い。

②気になったところに問合せ、依頼先を決める

これがいい、と思うところがあれば見積依頼をする。一件だけでなく、複数見積依頼をしておく。その際に簡単に状況を話すなどコミュニケーションが発生するはずなので、その時の返事の雰囲気などで依頼先を決める。費用はもちろんのことだが、やり取りをしているうえで「あれ、何か言葉が伝わりづらいな」とか「会話ややり取りの雰囲気が合わない」とか、そういう違和感は地味なストレスとなって詰みあがっていく。それを避けて、たとえあったとしても最小限でとどめられるよう、めんどくさくてもやった方がいい。もちろん精神力があればの話だが。なかったらこれかなと思うところに全ベットでいいと思う。早く辞めたいもん。
自分は複数見積依頼を出し、その中で一番返事が早く、内容がわかりやすいところにした。こちらの質問にも端的に答えてくれたので、その分ストレスが減ったし、不安に思っていることもすぐ解決できて、本当にありがたかった。

③料金を支払ってすべてを託す

他がどうかはわからないが、自分が依頼したところは料金前払い、退職の旨を伝えるのとそれ以外の交渉は別料金だった。諸々合わせて5万円以上10万以下、という感じだった気がする。先ほどネットで調べたところ相場としては
労組:約3万円
弁護士:約5万円
くらいらしいので、それに比べると多少割高だったかもしれない。もしかしたらもっと安くて、かつ信頼のおける業者があるのかもしれないが、働きつつ、会社から罵詈雑言を浴びせられつつ、自分一人で金勘定も選別も依頼もするのは相当きつかったのと、とっとと月が替わる前に辞めたかったのでスピード重視で料金は第一優先ではなくなった。まず自分が何を優先したいかで選ぶ業者は変わると思うので、よくよく考えてみるのは大切だと思う。
あとは業者がすべてやってくれるので、業者を介して送られてくる書類を書いたり、もし貸与品が手元にあるなら送り返したり、縁を切るための行為と思うと、ものすごくルンルンでできると思う。自分は小躍りしながら返送手続きをした。
自分の経験のように最後の最後まで嫌がらせみたいなことを言われたり、舐め腐ったムーブを取られたりすることもあろうが、気にしなくていい。だってもうそいつら他人だし。LINEもタイミング見て消しちゃっていいし。所詮自分の人生におけるモブがごちゃごちゃ言おうが無視でいい。
そうしたらもう自由です。離職票はきっちり貰いましょう。自分のようにふざけたマネをされた場合は代理人を通して文句つけるのもできると思います。または自分に連絡くれたら、今から一緒に、これから一緒に、殴りに行こうか?


既にインターネットに溢れる代行業者の話と特に変わらない、新たな知識が得られない内容になってしまった。あくまでも一例として、こういう感じもあるのねー的に、見てもらえたらそれでいいです。
多分本当に手続きがスムースかつ早い時間に連絡していれば、今日連絡して明日の朝退職の旨を伝えることも無理ではないと思う。
退職代行という選択肢が浮かんでいる人の多くは、常識やルールが通用しない人間のような見た目をした化け物と仕事をしているのだろう。心と体の健康に勝る財産はないので、可能な限り嫌なものから離れた方がいいと思う。
仕事はわりとどうとでもなる。自分は日中の日払い単発派遣に登録し、夜はテレアポのバイトを掛け持ちしていた。そんな感じで家賃も光熱費もスマホ代も生活費もすべてまかなえたんだからきっと大丈夫。
少しでも、辞めたいけど辞められない、辞めないと心が死ぬけど辞めさせてもらえない、など悩んでいる人の助けになれたら嬉しいです。
言いたいこととか、誰に言っていいかわからない悩みなどがあれば、自分でよければ聞くだけですができるので連絡してください。
自分は死ぬほど嫌いな仕事のせいで死ぬのは絶対嫌で、どうせ死ぬならレバ刺し食べて死ぬとか酒飲みまくって酩酊して死ぬとか、自分のアイドルに会ってハグしてもらった結果血圧上がりすぎて死ぬとかそういう幸せなのがいいので、一緒に幸せな死に方考えて「しょーもねえな」って鼻で笑いましょう。

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