ちんたらしていたら年を越してしまった。あけましておめでとうございます。引き続き昨年の話を引きずっていきます。俺に新年はまだ来ねえ…

⑨凶悪

これ白石和彌監督だったんですね、監督知らないで見てた。冷たい熱帯魚でもそうだったんだけど、コミュ力高そうな、穏やかとか人の良いとかの形容される人がとんでもねえ異常殺人者なの、最近の映画とか漫画とかで多いけどこれが実際にいる感じなのがまた…ベースになった事件の人はどういう人柄かは知らんけど。
リリーフランキーさんは役者もやってるんですね…結局何が本業かわかんない、ネオみうらじゅんみたいな感じ？
このときの山田孝之、ウシジマくんやってた頃とほぼ一緒ってのがびっくり。ウシジマくんやる前まではこう、ウォーターボーイズのさわやか青年の印象強かったけどウシジマくんで一気に大化けする俳優みたいな一般イメージが定着した気がする、実写映画とかだと、山田孝之いるだけで結構安心しちゃうからなあ…この人がいれば大崩れはしない、みたいな。ゴールデンカムイの実写になんで山田孝之いないのかほんとに理解できなかった。いるだろあの感じは！！！不死身だろ！！ムッワァ…ってしてんだろ！！山猫だし薩摩隼人だしボタンもはじけ飛ぶだろ！！脳汁出せるだろ山田孝之なら！！ってめちゃくちゃ頭の中で叫んでたなー。もうゴールデンカムイには期待しないからこの話やめます。
白石和彌監督の映画すごいなって思うのが、結構ハードで骨太なストーリーも多いのに(孤狼の血とか)、わりに一般的に見れる仕上がり、でもちゃんとハード、みたいなバランスがすごいなあと思う。あと監督だけの力ではないんだろうけど、人気があって人を呼べて、けどお芝居はしっかりできるっていう人ばっかり起用してるの賢いしすごい。そしてがっかりしないから嬉しい。

⑩ジェントルメン

ガイ・リッチー監督の映画久々に見た気がする。スナッチとかを思わせる、人も話も入り乱れて、いろんなシークエンスが同時多発で起こっていてそれを紐解いていく、みたいな、一瞬でも目を離したり違うこと考えたりしたら置いてかれるやつ。
ヒューグラントも何というか…時の流れを感じる見た目になったね。若い頃の「イケメンなのにコミカルなところもある」みたいなイメージがどんどん「かっこいいのに胡散臭い」になってきてそれもいいなと思う。役のせいだけではないと思うんだけどヒューグラントってなんかうさんくさくね？(好きですよ彼のこと…)何でだろうなあ、軽薄な雰囲気なのかなあ。
あとガイリッチーっていうとどうしても自分はステイサムを…！ってなるくらいにはステイサムファンなんですが(ステイサム学会入会希望)、あれですね、今回のステイサムポジション？はチャーリーハナムなんですかね、かっこよくて動けてかつ英国紳士みたいな。英国紳士ってすごいよな、その響きだけでもうかっこいいもんな。ステイサムポジションはわかんないけどチャーリーはかっこいいと思うよ、メガネでスーツで冷静でかっこいい感じが。…メガネ以外ステイサムじゃん！！！
あとこの映画予備知識入れずにぼけーっと見てたらめっちゃ知ってる顔出てくるのびっくりした。えっコリンファレル！みたいな
コリンファレル、フォーンブースの印象めっちゃ強くて(多分公開当時めちゃくちゃポスターとか目にしたから)、けどあんまり彼の出てる映画を観る機会がなかったんだけど、しっぶい仕上がりになったね～～～。
てか今ガイリッチーのこと調べてたら本人の写真が自分の認識とかけ離れててびっくりした。これあれじゃんサイモンペッグじゃん！似てる！！
…私の認識してたガイリッチーは誰だ…？

⑪リトルショップ・オブ・ホラーズ

名前はずっと知ってて、けどなかなかチャンスに恵まれなくて見れなくて、でも、やっと、会えたね…(DAIGO☆Stardust)まじスペイシーハグかましちゃう。
そして話えげこくてよかった！やっぱり昔の映画、しかも白黒時代のだから、今の映画みたいな現実的な非現実はないんだけど、話として面白い。そしてオードリージュニアも作り物感すごいけど、それは今の時代に生きてる自分が見てるからだし。公開当時を生きてた人はどう思ったんだろうなーと気になる映画だった。めちゃくちゃ怖い！なのか、噓っぽいなー、なのか、当時見てた人いたらぜひ教えてください(今いくつだよ)。
話のオチは本当に、シンプルにえげつな～って感じなんだけどね、そこだけ見たら。けどなんかコミカルに感じてしまうのは自分だけだろうか。普通に文字でストーリー追ったらかなりえげつないんだけど、映像だと作り物っぽさもあってそこまで悲壮感ないというか…。
先にリトルジョー見たこと書いてたけど、見た順番としてはこっちが先だったわけだが、リトルジョー見たの多分ベンウィショー出てるのプラスこの映画の影響あった気がするな～～わかんないけど～～～ありそう～～～。
これミュージカルにもなってて(映画は別にミュージカルじゃない)結構人気作品なんだけど話変わってんのかな？ラブコメディみたいな感じなんだろうか…さすがにあれがオチだったら、シーモア役の人のファンかわいそうじゃない…？

⑫ユナイテッド93

これもたしか公開当時高校生くらいで、見たかったけど一番近い映画館ではやってないし、やってる映画館は遠いし、何より当時月額のお小遣いそんなにたくさんじゃなかったので涙を飲んで諦めた映画だった。
結局史実に基づいてるからラストは仕方ない、仕方ないというか、ハッピーエンドにはできなくて、けど、ハッピーエンドではないとわかってるからこそ涙止まらんかった…
やっぱり映画なので、大逆転とか奇跡の何とかとか、よっしゃー！っていう喜びを期待しちゃって、なんか皆の表情とか見てても、結末は変わるんじゃ…とか無駄な期待をしてしまった。
すごいなって思うのが、みんな怖いながら希望持ってるところなんだよ。希望っていうと明るくてキラキラしてて爽やかな感じするけど、そうではなくて、悲愴と恐怖と不安が濁流のようにめぐる中で一瞬指に引っかかった、存在に気づいた、掴めるかわからないし助かるかもわからない救命具…みたいな。
多分、わからないけど、あの時あの人たちも絶対あきらめない！(輝く瞳と明るい表情のアップ)みたいな感じでは全然なくて、1%以下でも死なない、生きられる可能性に全ベットするみたいな、そういう、いい意味で執着する、勝てる見込み見えないあきらめなさかなあと思った。自分だったら多分怖くて震えて泣いてるからな…。
乗ってる人たちはみんな日常の中、普段通りの移動だったんだろうなと事が起こるまでの会話や行動から想像して、それが一瞬で日常ではなくなるって、どんなに怖いんだろう。家帰ったら家族とハグして、着替えてシャワー浴びて、ソファでビールでも飲むか、みたいなの、全部特別ではない幸せだったなって一瞬で走馬灯がよぎるわけだから…
ここ最近観た映画の中でも一番泣いたな。まあ泣くような映画ほとんど見ないが。泣きつかれて寝るから(生後3か月趣味飲酒の成人済み赤ちゃんですばぶ)

⑬キャッシュトラック

ガイリッチーアゲイン！なんか自分の中でガイリッチー映画のイメージが、むちゃくちゃ喋りまくる、複雑に絡み合ってる、コメディっぽさがありつつかっこよくハード、みたいな感じだったんだけど(スナッチとかもろにこれで、ホームズはコメディ少なめだけど結構そう、みたいな)、こんなハードにかっこよくて静かなの撮るんだ…！っていう新しいリッチーワールド観た気がする(まあ本数そんな見てないからあれなんですけど)
とうとう満を持して登場ステイサム(ご本尊)。何でだろう、彼はとてもストイックで真面目で情に厚い、紳士で素敵な人だと思うんだけど、
すっっっっっっごい流れ者感あるくね！？！？めっちゃ似合わない！？ヒモってか何もしてないその日暮らしっぽいアウトローの感じすっごい出てる…！！
そしてそれと同時に、きっちり生活して規則正しく生きて、アイロンかけたシャツとスーツをビシッと着てるみたいな印象もあるから、彼はそういう意味で何にでもなれるんだろうな…。
あとジョシュ！ジョシュハートネット！！！！大きい映画あんまり出なくなって嫌になったのかな、あんま都会生活好きじゃないみたいなこと言ってたし…と思ってたらまさかステイサムと共演！！！しかもまあまあいい役！！！嬉しすぎてめちゃくちゃ震えた。たとえ嫌味でイキリのくせにドヘタレな役でも大好きだよ…そんで全然顔変わらないのすごいな～、たしかに年齢を重ねたのは見て取れるんだけど、落ち着きがありつつ若々しい、若々しいっていうか少年のように見えるのがすごい(惚れた弱みかもしれないですが)
観た人は気づいてるんだろうか、ジャンはF&Fのリトルノーバディでありイーストウッドの息子だってことを…自分は色々後になって調べて初めて気づきました…(遅くない？)

最後あたりはめちゃくちゃ駆け足で書いてしまったので、何がなんやらな感じもするが、一旦終わらせる。
2000字くらいって思ってたのに、結局4000近くなってしまった…。
年末年始も映画やらドラマやら見まくってたので、また書けたらいいな、というか書く予定。
そして明日はエクスペンダブルズ最新作が公開！！！！
4DXで観たら座席が吹っ飛んで戦闘機の緊急離脱みたいになるってほんとですか！？(確実に嘘です)
年明け早々大変なことは多いけど、年明けだからって特別じゃない、常に日々は「いつも」の延長戦だからなんとかなると思って、テキトーに日々を超えていきましょ～。