いつからだろうか考えられるようになったのは vol.882
テニスと言うスポーツは意外にも結構頭を使うものです。
自分の技術を上げるためには、自分に何が不足しているのか、それを考えなければいけません。
逆に戦術を組み立てていく上では、自分の強みを最大限に生かさなければならないので、結局の所まずは自分と言う選手のことを知り、使い方を考えなければなりません。
今日はそんなテニスにおける頭の使い方、すなわちテニス脳について考えます。
自分と相手と環境と
上にも書いた通り、テニスはまず自分を知ることが大事です。
技術や能力を高めていくためには、自分の現段階の実力を知る必要があります。
さらにこの実力を知った後には、どのようにして自分の弱みをなくしていくのか、そして強みを活かしていくのかを考える必要があります。
そして試合となるともちろんですが、自分だけではなく、相手と言う存在があります。
自分のことだけではなく、相手の特徴も短い試合時間の中で読み取らないといけないのです。
さらには環境も試合の結果に影響してきます。
雨の次の日のコートであれば、ボールは水を吸って重たくなります。
重たくなったボールはいつもより回転がかからなくなります。
しかし、スライスのようなバウンドの低いショットは回転こそかかりにくくなりますが、バウンドしない分非常に有効なショップになるのです。
このように1つの試合をとっても自分相手環境彼女の思考を巡らせなければいけない点がたくさんあります。
戦術を考える
さらにテニスもスポーツですので、当然戦術というものが存在します。
シングルスであれば、自分と相手と環境について考えれば良いだけなのですが、ダブルスとなるとそういうわけにもいきません。
ダブルスは1つのコートに、相手は含めると4人が立つので、当然コートは狭くなります。
コートが狭くなるということは、ノータッチのエースが決まりにくくなると言うことです。
つまりより戦術的に相手からのボールを作り出し、そのボールを確実に決めるといった戦術が大事になってくるわけです。
例えば、相手のストロークの体制が崩れている時、ボレーヤーが相手の打つと思予測し、そのコースを塞ぐとして、ポジションを重視してとか戦っていきます。
実感に変わったのは?
今でこそこんなふうに戦術を言語化するということも簡単にできていますが、誰もが最初は初心者私自身も初心者の時がありました。
いつの日から何も考えずとも体が反応して、そういった戦い方をできるようになったのでしょうか?
当然今日明日ですぐにできることではありません。
青春の積み重ねが置いた戦術理解につながると言うこともあるでしょう。
ただ私はこれといってしっかりと誰かに戦術を教えてもらいながら、成長してきたということはあまりありません。
どちらかと言うと、実際に試合をしながら、相手選手のうまいプレーを見て、「なるほど、そうやって打つのか」とか「うわ、今の嫌だな」と感じたものを、自分自身もやるということで、なんとなく覚えていたのかもしれません。
あとは人に恵まれたというのが大きいのでしょう。
何か講義のようなもので教わったことさえありませんが、ダブルスの試合をしながらアドバイスをもらったり、実際に一緒に練習しながらあだこうだ言って技術向上を目指したり、そういった細かな練習が少しずつ積み重なって意識と実力になったのでしょう。
振り返ってみると、テニスと言うのは、ほんと周りの人たちに恵まれて、そういった人たちがいるからこそできるものなんだなと感じます。
今の環境にもこれまでの環境にも感謝をしてこれからもテニスを続けます。
続ければ続けるほど楽しくなる。
そんなスポーツがテニスだと思っています。
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