東京のとある場所には、
自転車のケーキ屋さんが出没するそうです。

前かごと後の荷台にのせた箱に、
常時6～10種類、約40個のケーキを入れて
移動販売しています。

若い女性ですが、会社に勤めながら、
製菓学校の夜間部に通ったそうです。

一度はお菓子屋さんに就職したものの、
“ひとりでやってみたい”という思いから、独立を決意。

しかし、ここからが普通の人と違うところ。
お店を持つお金がないことから、
自転車での販売を思いつきます。

自転車の花屋さんを見たことがあったらしいのです。

自宅のオーブンで焼いたケーキを積み込み、街へ出ます。

人の集まるところを探したり、チラシを配ったりして、
序々にファンが増えていきました。

ケータリングや特注品の依頼も
受けるようになっています。

お菓子については、素材やレシピ、合う飲み物などを
お客さまに丁寧に説明しています。

味もさることながら、
こういった心配りがファンを増やしたのでしょう。

“ケーキ屋をやりたいが、お店を持つお金がない”
などと、あなたは自分に言い訳をしていませんか。

この女性のような
「やりたいから、どんなカタチでもやる」
という姿勢は、実に素晴らしいと思います。

固定観念は捨てましょう。