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楽食探訪:これが極上品というやつか!? 人生初、高級羊羹。

羊羹をいただいた。
何だか高そうな佇まい。

私は、和菓子が大大大の苦手なので、興味もなく、
まぁ、味見だけして、残りは嫁はんに任せるつもりだ。

苦手なら、食べなければいいじゃないか
と言われるかもしれないけど、高級そうなので、
私の知っている羊羹とどう違うのかを知りたかった。

本当は失礼なことだけど、でも好奇心は止められず、
ネットで価格を調べてみた。

その羊羹は、かなり有名なお店のもののようで、
庶民の私が恐れおののくほどの価格を目にした。

「極上羊羹 栗」 1本1800円。

安いステーキ屋さんに行ける。
もしかして、2枚食べられるかも。

私の嫌いな、じゃなくて、苦手な羊羹が1800円?

あり得ない。

安いうなぎ屋さんチェーンにも行ける。
もしかして、うな丼2杯は食べられるかも。

同じ表現を二度使う。

口に入れると、オゲッとなる羊羹に、
そんな価値があるのか。

好きな人には価値があるのだろうが、
洋菓子ファンの私は、もったいないと思うだけだ。

でも、創業が明治の老舗なので、
味は知っておくべきではないかと思った。

何しろ、そんな高い羊羹とは初めて出逢ったのだから。

こんな経験は、二度とできない。

羊羹を持ち上げて、ハハーッと言ってから、
パッケージを開けた。

せめてもの敬意だ。

包丁で切ると、大きな栗が入っている。
もうひとつ切っても、大きな栗が見える。

さすがに高級品。
どこを切っても、栗が出る。

では、いただきます。

ほぉ〜ほぉ〜、甘くない。

私の知っている羊羹とは違う。
上品だ。

栗もホロホロ。
やわらか過ぎず、固過ぎず。
美味しい。

ただ、羊羹そのものが、
これは羊羹と言えるのかと疑問が。

私の認識では、羊羹=ネチネチだけど、
これは歯に絡まず、食べやすい。

どちらかと言うと、水羊羹に近い。

水羊羹の水分を少し抜いた感じだ。

間違っているかもしれないけど、
多めの寒天で固めたような食感だ。

他の高級品を知らないので、何とも言えないけど。

高級品とはこういうものなのかと、ふと思う。

栗以外の部分は、美味しいとは言えない。
私は、水羊羹の方が美味しいと思う。

水羊羹は自分では買わないけど、人にもらったら食べる。

この羊羹は、本当に老舗の高級品なのか。

まぁ、和菓子嫌いが批評するのも失礼なことなので、
けなすことはやめよう。

ちなみに、ネチネチ羊羹の好きな嫁はんは、
この高級品をもういらないと言っている。

はて、どうしたものか。

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