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名物・丈木(名物丈木攷(じょうぎこう)

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○前田利家が戦場で差し、家康との対峙の折にも差して行った「丈木(じょうぎ)」。 その刀はかれの葬儀にも同行しました。 長船盛景と極められた、無銘の大切物(おおきれもの)が持つ秘密… もっと読む
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記事一覧

名物・丈木(七・終) 

前回から  丈木のような史上証明済の利刀なら、光高の眼前不意に猪突をくらっても、容易にそ…

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「名物・丈木」 六 利家の苦悩と共に

——歴史に幾たびも登場する、とある刀の話の続きです。  利家の病状は四日後には遺物の分配…

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『名物丈木 五』 -利家vs家康-

 丈木は元北国の猛将長景連の侃刀であった。景連を討伐した一族長連龍の戦利品となり、更にそ…

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「名物・丈木」(四) 刃切の刀で斬ってみた(人がいた)。

前回はこちら。刃切の刀を使ってみたら。  ——名物丈木の刀で不思議なのは、本刀が、元来刃…

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「名物・丈木」(三)

前回はこちら。今回は作者の極めの変遷について。三回ほど変わります。 無銘刀の極めは今も昔…

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「名物・丈木」(二)

前回はこちらから。  前回、丈木刀の前田利家佩刀時における霊異を記した。科学万能、文明甚…

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「名物・丈木」(一)

 丈木という刀についてご紹介するにあたり、前置として3回にわたって刀剣に対する美意識の変遷について、価値の定められ方について、そして、刃切れについてご紹介しました。いよいよ真打です。「名物丈木攷」を掲載する予定でしたが、こちらを底としてのエッセイが見つかりましたのでこちらをご紹介します。  当館寄託の「丈木」は前田家に伝わり、伝来はもとより七箇所も刃切がありながら名物とされてきました。名前も、そして刀工も転々としてきたこの刀について紐解いてゆきましょう。(全7回予定) —名