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"誰もが活かされる社会をめざし、アートの力でチャレンジする"NPO法人ワンダーアート

OSUSOパートナー『NPO法人ワンダーアート』様の活動をご紹介いたします。

■NPO法人ワンダーアートとは

NPO法人ワンダーアートは、アートプロジェクトを通じて、人々の生きる力を応援するNPO法人です。
病気や障がい、被災など、命と心に関わる現場で、生きる力につながるアート活動に挑戦し続けています。
1999年、ワンダーアートの代表者である高橋昌子氏が、モノクロになりがちな医療現場に「ホスピタルアート(医療現場の環境を和らげ、患者さんがより落ち着けるような雰囲気を作るためのアートワークのこと)」で彩りを与えたいという思いからスタートした団体です。

■概要

活動カテゴリー:子供の 貧困・教育、社会福祉、災害復興防災
設立年度:2011年
SDGs項目
3.すべての人に健康と福祉を 4 .質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう  12.つくる責任 つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう
公式ホームページhttps://www.wonderart.info/

■活動の歴史

1999年 たった一人で始めたNPO
アートは一部の人たちが享受するものではない。
子ども高齢者も、病気の人も障がいのある人も、全ての人たちに開かれたアートを届けたい。その思いの実現のため、NPOを設立。

2002年 子ども×自然×アート
夜遅くに電車に揺られる塾帰りの子どもたち。焦点はボンヤリ…、輝きを失った眼にショックを受けた。子どもたちを自然の中に連れ出したい!世界のアーティストを招聘し、自然体験とアートをリンクさせたワークショップをスタートした。

2006年 全国と世界の病院をつなぐアート
無彩色で無機質な病院に“色”があったら…。
家族の看病をきっかけに挑戦を始めたホスピタルアート。みんなでおしゃべりしながら願いを込めたマスコット“ハッピードール”をつくり、院内で展示し、次の病院へリレーしていくプロジェクトを始動。
共感を誘う“ハッピードール”がメッセンジャーとなり、いつしか全国から世界の病院へ。

2011年 被災地へ 生きるためのアート
気仙沼の美術館で展覧会企画が進んでいた矢先、東日本大震災が発生。
学生時代を過ごした仙台は第二の故郷であり、居ても立っても居られず、震災直後の被災地へ入る。
〈ARTS for HOPE〉を立ち上げ、生きる力につながるアートの力を信じて、ハイエースに画材や手芸用品を積み込み、遠征を繰り返した。

2016年 ボーダレスアートの拠点づくりへ
震災支援の活動を続けるうちに、障がいのある子どもの家族からSOSが届くようになった。
居場所を求める声に応え、生きづらさを抱える子どもや大人が集える“ワンダーアートスタジオ”をオープン。
使われていない廃屋ビルに一目ぼれ。大家さんを口説き落とし、DIYで蘇らせた。

2022年 いきいきはたらくアートの仕事場
震災から10年を機に、東北に根付くことを決意し、本拠地を仙台に移転。
次なるニーズとして寄せられたのは、障がいのある子どもたちの学校卒業後の居場所。
好きなことを仕事にして、毎日を活き活きと生きてほしい。好きなことが分からなければ、一緒に見つければいい。表現活動を通して、誰もが救われ、輝き、活かされる場の創造に挑んでいる。

■活動内容

ポイント1:障がい×アートのチャレンジ

ボーダレスアートスタジオを拠点に、特別支援学校の出張プログラム、大船渡・陸前高田や南相馬の遠征プログラム、展覧会などを開催しています。
地域と関わりながら、障がいのある子どもから大人まで、誰もが輝ける場の創造に挑戦しています。

ポイント2:病院×アートのチャレンジ

病院の環境デザインや、難病や重度心身障がいで長期入院する患者さんのアートプログラムなどを実施しています。
病院ではたらく人たちを巻き込みながら、命の現場にアートの明るい色彩とポジティブなエネルギーをはこんでいます。

ポイント3:被災 ×アートのチャレンジ

震災直後の東北や熊本で、つくることを通して前を向き、一歩踏み出す子どもたちや人々に、数えきれないほど出会ってきました。
その人自身が持つ、生きる力を応援したい。被災から復興に向けて、変わりゆくニーズに寄り添いながら、さまざまな活動をお届けしています。

■今後のビジョンと活動内容

  • 障がいのある子どもときょうだい児、おとなのアトリエ

宮城県仙台市にあるスタジオで障害のあるお子さんやその兄弟姉妹と一緒に二度アート活動をいたします。教室が8クラスあり、毎月テーマに沿った制作や自由な制作が出来るアトリエになります。
これまでも多くの方々に利用していただき、アトリエを利用する前と後でコミュニケーションの量が増えたり、自分から率先して意思表示をするようになったというお声をいただいております。

  • 障がいのある人たちのアートの仕事場

ワンダーワーカーズは2022年の5月に開設いたしました。アトリエに通っていた子供たちが高校を卒業してからでも、アート活動などが出来る居場所づくりの為に開設されたワンダーワーカーズ。
生きづらさを抱えた方々に、その人らしく楽しく日々を送ってもらいながらアート制作を行ってもらい、完成した作品を展示、商品化。

  • 病院の子どもたち、患者さん対象のアートプログラム

患者さん主体のアートプログラム。入院中の子供たちにアートが出来るキットをワンダーアートから送り、代表の高橋氏がオンラインという形で子供たちとコミュニケーションを取りながら作品作りを行い、完成した作品を記録に残し、病院内に展示する活動を行っています。

分野を横断する活動は、支援の受けにくさがあります。活動は多岐に亘りますが、根幹は一つ。活動を丸ごと知ってもらい、丸ごと応援してくれる、ファンの皆さんが必要です。

これまで、医療施設の環境改善や患者さんの心のケアに向き合うホスピタルアート活動に取り組み、東日本大震災後はアートによる緊急支援活動につながり、被災地域の復興や被災者の心の応援に奔り回ることになりました。
つくることは無から何かを生み出すことであり、生み出すことは一歩踏み出すことです。表現は心のリハビリであり、自分の心と折り合いをつけていくことです。
創造や表現は時に祈りであり、救いであり、壁を破り心を昇華することであり、生きることそのものでもあります。

この世から不要な境界線が消え、この地球上で生きるすべての生き物がまるくつながって、心穏やかに生きられる世界を願いながら、アートで思いつく限りのことに挑み、一歩ずつ地域の色を塗りかえ、人々の心の色を塗りかえ続けていきたいと思います。

■最後に

「NPO法人ワンダーアート」は文化活動を通じて、病気や障害の有無などにかかわらず、ありのままの自分を表現する喜びを共有することを目指しています。
表現することが、その人自身の生きる力につながり、その人自身の輝きにつながるアート活動を、これからも挑戦を続けていきます。


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