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躁うつ病時代を生き抜く創作術6 創作を日常の中で最もピュアな時間にする

創作を日常の中で最もピュアな時間にする。

久しぶりの更新です。躁うつ病時代のための創作術というテーマでやっていますね。創作術というほどたいしたものではないのかもしれませんが、まあ、僕はこの一年間でパステル画を350枚くらい描いていて、個展を2回しました。その中で見つけた創作術を、こうして共有して、「俺はこうやって躁うつを生き延びているけど、みんなどう?」くらいのテンションで書いています。

前回は「テーマ」の見つけ方を書いていたようですね。そして、「テーマ」が見つからなくても、とにかく作り始めちゃえ!ってことを書いていますね。うんうん。前回の原稿から数ヶ月経ったのですが、僕の気持ちは一ミリも変わっていません。ずばり「テーマ」がなくても、もうとにかく作り始めちゃいましょう。僕らは原則的に無才人です。だからこそ、無限です。無才人なので、最初っから誰にも期待されていない。期待されていないからお金にもならない。つまり気軽なんです。お金になったら、あくまでそれは作品の「結果」なだけであって、本質的な部分ではありません。お金にならないからって、創作の時間を「焦りの時間」にしないようにしましょう。「焦りの時間」にすると、途端に創作をやめたくなる。あんなに楽しかった創作が、ただただきつい作業に思えてくる。そうなってしまったら、なんてもったいないことでしょう。

僕の創作は主として「絵を描くこと」と「文章を書くこと」です。あとは、バンド活動もしています。それに、できる時は料理もしていますね。手の込んだ料理ではないですが、今、家にある材料を使って、できる限りの料理を作っています。
何かを始めるときに大事なことは、「高いものを買わない」ということです。まず始める時は安い道具から始めましょう。僕はパステル画を主として描いています。画材というと、高いものから安いものまでピンキリでありますよね。あくまで僕の場合はですけど、まずは「とにかく安いもの」からはじめるのがおすすめです。僕の場合は100円均一のパステルを使って、絵を描き始めました。100円均一のパステルは優秀です。発色もよかったですし、何よりも「まあ、100円だし」という意識が働くので、とにかく気軽に創作を始められるんですよね。これが大事なんです。何事も始める時って「すぐに辞める可能性」がありますよね。でも高い画材を買ってしまうと「高いものを買ったし・・・」っていう意識が働いてしまって、先ほど書いた「きつい作業」になってしまう可能性もある。それは残念です。躁うつを乗り越えるには、とにかく「継続」し「創作物によって、自身の体調を毎日測る必要性があるので、何よりも継続できる値段の、継続できる画材である必要があるのです。まあ、でも、人によりけりなところもあると思いますし、最初から高い画材でやるんだ!って人はそれでもいいと思います。それによってクオリティも変わると思います。
でも、僕の場合は100円均一の画材から、少しづつ値段を上げていきました。今では100円均一よりも「ちょっといいくらい」の画材を使っています。それでも今年は2回も個展ができましたし、しかも絵が売れました。
とにかく、継続のハードルは下げに下げておく。「継続」することが、「創作」における「幸福」です。まずは「継続」を念頭に置いて、何かを作ってみてください。「お金になる」や「ブランディング」になるは、もう結果の話です。目標にはしないほうがいいでしょう。苦しくなります。僕も時々苦しくなりますし、同じように苦しくなっている人もたくさんいると思います。だから、もし「これ、金になるかなあ」とか「本業の役に立つかなあ」とか「みんなに見てもらって、ブランディングにしたい・・・」とかいう考えが少しでももたげてきたら、スマホをスワイプする時みたいに、シュッと消しましょう。そして、ひたすら身の回りの「観察」し、題材を見つけましょう。そう。創作を日常の中で最もピュアな時間にしてください。何事にもとらわれない。邪魔されない。自由で純粋な時間。一日の中で、仕事のほかに、家事のほかに、そのほか、生きるべき何かしらの労働とも異なる、ピュアな時間。お金になるか、仕事になるかどうかは、それは結果次第です。運もありますし、もちろん実力もあると思います。ですが、下手でも、誰にも見せなくてもいい、「いいね」が付かなくてもいい(そんなものは結果にしか過ぎないのです)とにかく創作する時間を白い紙に向き合うピュアな時間にしましょう。僕はやっぱり朝をおすすめします。まだ世の中が動いていない時間に、創作というピュアな時間を設ける。そうすると、自分の中で「いい絵」が描けることが多いのです。そんなピュアな時間を過ごしてから、社会の混沌の中に、戻ってもいい。その時間だけは、社会の”なりすまし”を脱いで、ピュアであり続けましょう。

題材は、必然的に身の回りの落ちているものです。次はその「身の回りを観察し、題材を見つけること」について書きます。

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