いかだす

日常を文字におこしてみたいと思いエッセイと呼ぶのもはばかられるような散文を投稿いたします

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初投稿で自己紹介

初めまして 私はどこにでもいるような40代の男です。自分の身の回りで起きた事や感じた事を文字におこしておきたいと思い立ち、「エッセイ」「個人」「投稿」で検索してnoteに辿り着きました。 生意気にエッセイとは言いましても中身はおそらく散文ですので緩く読み流していただけると幸いです。書き方や行間もまだ途上なのでその辺りも緩く許していただきたく存じます

    • 家出の縁

      バァン!けたたましい音をさせ、乱暴に玄関のドアを閉めると息子は何も言わずに家を出て行った -数分前 「そもそもあなたが変えたパスワード忘れたのがわるいでしょう!」 妻の金切り声がする。 発端は、友達にスマホのパスワードを知られたのが気に入らないと適当にパスワードを変えたまでは良いが、わからなくなってスマホを初期化した息子である。初期設定が上手くいかない苛立ちは、受験生の彼の焦りと相まって増幅されてゆき、それらは彼が立て篭もった脱衣所の床や壁が被害者となって引き受けている

      • エッセイのネタは溜まってるのに書いて吐き出せる時間がない

        • 雨男

          アフリカに行けば神様になれる そんな冗談さえ言われるほどの雨男である。曇りのち午後から雨の予報、よしよし出勤する時には雨は降らないから安心だと家の扉を開けた瞬間に、待ってましたと言わんばかりの雨音の拍手で迎えられる事もしばしばあるし、休日が取れたと喜べば、かんかん照りを前後に挟んでの大雨の日だった事もある。 しかし、これらは全て思い込みなのである。私がアフリカに行っても雨は都合よく降らないので神様と崇められる事もなければ、私の移動や休日に合わせて天候が気を利かせることなど決

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        初投稿で自己紹介

          妻・教場にハマる

          妻がどハマりしているドラマシリーズがある 長岡弘樹氏原作の小説で、フジテレビ制作でドラマ化された「教場」だ。冷酷無比な教官(教場0では刑事指導官)の風間公親を木村拓哉が演じる警察ミステリーである。特に教場0の中で風間が多用する「君には交番勤務に戻ってもらう」というセリフがお気に入りで、夫婦の間では何かを頼む際には風間教官よろしく、「君には○○勤務についてもらう」という文言が氾濫している。 例えばお風呂掃除を頼む時は 「君には浴室の清掃勤務についてもらう」 子供の塾の送り

          妻・教場にハマる

          妻と次男くん

          妻と次男が揉めた 妻は次男が決めた塾の特別講習のスケジュールについて不満を漏らしていた。 「お金払うのは私たちなんだから、コマ数を半分にしても良いんじゃないかと思うのよ。」 前回の特別講習は最初こそ真面目に通った次男であったが、終盤の数回は起きるのが辛い事を理由に頓挫した事と、志望校の合格ラインを考えてそこまでお金をかける必要があるのか?という事が大きな理由だ。目の前で塾の見積書と睨めっこしながら愚痴をこぼす妻の言う事は最もである。子供の学習に費用をかける親は子供にとっ

          妻と次男くん

          イケボからの電話

          見知らぬ番号から着信があった 名刺に仕事用の番号を載せているので珍しい事ではない。仕事に関する何らかの問い合わせの場合が多いので、仕事がひと段落したタイミングで掛けなおすと先方はすぐ電話に出た。もしもしではなく軽快なハイハイ♪というよく通る男性の低い声 男はイケボの持ち主だった 一瞬、友人の誰かから掛かってきたのか?と思ったがそうでなかった場合は失礼だし色んな詐欺が横行する昨今でもあるので、訝しみながらもこちらからは名乗らず着信があった旨をイケボに伝えると、イケボの方は

          イケボからの電話