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”いけばな” を通して私が伝えたいこと

今日は私が "いけばな" を通じてお伝えしたいことを考えてみたいと思います。
あくまでも現時点の私が考えることなので、今後新たな考えが生まれたらここに書き足していこうと思います。

お稽古に来てくださる方にお伝えしたいことは一言で言えば
「美しいものを自分で創り出せることは、自分を豊かにする」
ということです。


花をはじめとする植物はそれだけで十分に美しいものです。
そこに自分で組み合わせや構成を考えたり、器を選んだり、季節を考慮したり…といった自分の思考・個性を掛け合わせて生み出した作品は、その人らしさが反映されてより美しくなります。
自然界で生えているだけでは決して存在しなかった美です。

そういったものを自らの手で創り出せるということは、大きな喜び、満足感、自己肯定感を育むことができると感じています。
つまり自分の時間や心を豊かにできるのです。

私たちは忙しいです。
毎日のタスク、子育て、お仕事をしている方であればお仕事、私と同じように駐在に帯同している方は海外でのサバイバル。
また、ふとした時に眺めるSNSも情報の洪水のようで、あっという間に私たちの時間、思考、心のシェアは奪われてしまいます。

そんな生活を生き抜く中で、いけばなは意識的に「自分に向き合う時間」「立ち止まる時間」「目の前のことだけを考える時間」になってくれます。
手段は何でも良いのですが、最低でも月に一度はこのような時間があるとご自身を癒してくれるはずです。

手段は問わないと言いましたが、いけばなの場合その癒しの時間に「作品」という成果物が目の前に出来上がります。
それは「自分でこんなに綺麗なものができた」という達成感を味わうことができ、花が元気な間はもちろん、後から写真を見返して何度でも自分を癒してくれるでしょう。

話は少し逸れますが「美しいものを自分で創り出せることは、自分を豊かにする」ということは、お料理にも似ているなと感じています。
お料理の場合は「美味しいものを自分で作れることは、自分を豊かにする」ことです。高級レストランに行かなくても、話題のカフェに行かなくても、自分で美味しいものを作って満足できる人は、自分で自分を満たすことができますよね。


自ら綺麗なものを創り出せるという喜びは人生を豊かにしてくれます。
これからもご縁があって、私といけばなを楽しんでくださる方にはこのようなことを感じていただけたら良いな、伝わっていたら嬉しいなと思います😄

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