初めて地震の話を聞いた気がする

今までに何度も何度もテレビや新聞で
地震の怖さを見聞きして分かったつもりになっていました。

今日実際に地震を体験した人に直接話を聞く機会がありました。

1つ分かったことは
私の知っていることは上っ面だけのペラペラの知識だったなぁ
ということでした。

地震が来るから家具を固定しないといけないと
分かっているけどやらないのです。

でも実際体験した人の話を聞き、そして実際の映像をみて
初めて自分の家のどこに固定が必要か考えるようになりました。


今回伺った話は宮城県での地震の話でした。

3/9、3/10と前震があったそうです。

震度5で前震なのです。

その翌日が3/11の大地震です。

宮城県の土木課の職員の方たちは、この前震のときに行動できなかったことをとても後悔されているようです。

前震が起こった時に被害がなかったために、みんなが「また大丈夫だろう」と考えてしまったのです。


地震が収まった後、車に自宅のカギを取りに行って津波にさらわれた人。

逃げようとしないお年寄りを置いていくことができず津波にさらわれた人。

家族が心配で津波に向かって助けに行った人。

車で逃げていたが大丈夫と過信してしまい
止まって津波を見ていてさらわれた人。


何人もの人が徒歩や車で津波に向かっていったのです。

しかもその人たちが津波にさらわれる瞬間を、高台や建物の上から避難した人たちが「逃げろ」叫びながらみていたのです。


今日の映像の中に自衛隊の人が撮影した映像がありました。

記録の為に津波を実況している自衛隊の人の声が
だんだんと沈んでいくのです。


海から6mの高さの津波が時速600kmで押し寄せてくるのです。

陸地に上がると津波の勢いが10分の1になるようです。

しかし海から川を逆流して上がってくるために、川幅がどんどん狭くなり、
高さ6mだった津波が川幅が狭くなるにしたがってどんどん高くなっていくのです。

しかも押し波は純粋な水だけですが
引き波は車や木材、家などすべての物と一緒に引いていきます。



私は初めて地震の話を心で聞いた気がします。

今までは頭で理解していただけで、こころには響いていなかったんだと分かりました。


復興にはマンパワーが必要だとおっしゃっていました。

だからお年寄りの人も逃げなければならないと。

死ぬかもしれないと分かっていて
その人を見捨てて自分だけ逃げることは、なかなかできないのです。

お年寄りの人が逃げないと助けようとした人が一緒に逃げ遅れるのです。

どうやって逃げるのかは難しいけど
何とか逃げなければならないとおっしゃっていました。



今はどこの自治会にも地域防災計画というものがあるようです。

避難所の場所は覚えておく必要があります。

避難所には3日分の水が確保されており
3日後から支援物資が届くようになっているが
避難場所は水もなく支援物資も届かないのです。

こんな話は知りませんでした。

恥ずかしながら、避難所と避難場所の違いも判りませんでした。。。。

避難所は屋根があるけど、避難場所は屋根がないそうです。

なので津波が来るときは一番近い避難所か避難場所へ逃げるべきですが、
津波が引いた後は避難所を探しが方が命が助かるのです。



地震は3分も続いたようです。

3分も続くと船酔いの状態になり三半規管が弱い人は、吐くそうです。

吐いていると逃げれないし
とても人を助けるなんてことは不可能です。

だから、知ることが大切なのだと。

地震が来たら自分は気持ち悪くなるかもしれないと分かっているだけで
心構えが変わります。


そして守るべきは頭です。

手足が折れたとしても命は助かりますが、頭を守れないと助かりません。

緊急地震アラートがなったら、5秒後に地震が来るという知らせです。

この5秒で頭を守れる場所に逃げることが命を守ることに繋がります。



命を守るために今何ができるか、考えるきっかけになりました。

家庭でできる防災計画を家族で考え、次の休みにホームセンターへ固定用具を買いに行きます。


今日話を聞けたことに心から感謝します。



最後まで読んでいただきありがとうございました。


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