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「『ある』じゃなくて『なる』もの。」


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信用経済といわれるほど「信用」の有無は死活問題になる。


じゃあ、信用される人間とはどんな人間か?


ここを知りたかったら読んでみて!



では、本題。


アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ著・「星の王子さま」を読んだ。


サハラ砂漠に不時着した「ぼく」と、そこで出会った小惑星から来た王子。


「ぼく」は王子から、

大切にしていたバラのこと

他の惑星で出会った大人たちのこと

地球で出会ったヘビやキツネのこと


さまざまは話を聞き、人生において大切なことは何かを考える。


といったあらすじの、子供の心を失ってしまった大人に向けての示唆に富んでいる世界的作品。



キツネが言った、

”じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなことだ。
ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない”


このセリフが超有名だけど、俺はその後の

”きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ”


と言ったセリフの方が好きでこっちの方がポイントだなと思った。


俺はこのキツネの言葉を読んで、

費やした時間がかけがえのないものになるのなら、かけがえのないものとは最初から「あるもの」じゃなくて、だんだんと「成っていくもの」だと思った。


だとしたら、時間を費やせるものがあるだけでその人は幸せかもしれないよね。


だってそれは、だんだんとかけがえのないものに成っていくんだから。


それはもちろん「人」でも「仕事」でも「趣味」でもそう。


喧嘩しようが、悔しかろうが、上手くいかなかろうが、時間を費やしたぶんだけかけがえのないものになるんだ。


でもそれは、喧嘩したり悔しがったり上手くいかないときにはわからないもの。


王子とバラのように、離れてみてはじめてそれが大切だったとわかるんだ。


だから、「いちばんたいせつなことは、目に見えない」んだよね。



今はコロナの影響でいろんな「当たり前」が無くなっているけど、改めて「自分にとっての大切なものは何か」に気づいた人は多いんじゃないかな。


たとえば俺は、オリンピックの延期より、センバツ高校野球の中止、プロ野球開幕の延期が決まっことに寂しさを感じたんだよね。


そこで俺は、俺にとって野球はかなり大切なものってことに改めて気がついたんだ。


まぁ、小中高とずっと野球に時間を費やしてきたからね。


プレーはしなくなったけどやっぱり野球は大切だ。



内にこもる時間が増えている今だからこそ、何に時間を費やしているか?を一度冷静になって考えてみるのは大切だ。


誰といるのか、何に力を入れているのか、何を楽しんでいるのか。


おそらくここがハッキリしてくるだろうし、それが自分のかけがえのないものだ。



そしてもちろん、他人が大切だと思っているものに縛られる必要はない。

たとえば数字。


お金やフォロワー数といった数字から多くの人は価値を見出しているけど、それが自分にとって大切なものとは限らないよね。


というか、「いちばんたいせつなことは、目に見えない」ってセリフは、拝金主義の日本にこそ必要な言葉だ。


ほんと皆どれだけ稼いでいるか?やフォロワー数を気にしているからね。


たしかに数字は結果だし、人を判断する一つの指標にはなるけど、それだけじゃなにも見えてこないんだよね。


かけがえのないものは、『ある』じゃなくて『なる』ものだ。

いちばんたいせつなことは、目に見えない。


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