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あなたは、ちくちく言われやすい人ですか?
私は、ちくちく言われやすい人でした。

そのうちの一つが同じシングルマザーに言われたこのセリフ。
「ふーん、再婚したんだ。私、別に再婚願望ないし」。

いや、私もそうでした。
再婚なんてしなくても幸せだったし、彼氏いたし、女4人の家族はすごく楽しかったから。

そもそも「結婚」が男女の形の最高峰と思っていないものだから、再婚じゃなくてもよいのです。

だから、シングルマザー時代、最初の彼氏とも、二番目の彼氏とも、再婚したいと思わなかった。そもそも彼らは「結婚」には向いていても「再婚」には耐えうるタイプじゃなかったのもあったけれど。

でも、いまの夫だから「再婚」してみよっかな?と思ったのです。つまり、彼だから「再婚」を考えたのです。

世間一般の「再婚したい理由」とは

バツイチ仲間に問いたい。
そもそも、あなたは「再婚」になにを求めますか?

①男性に養ってもらいたい

これが再婚願望の理由というバツイチさんがたくさんいたけれど、私は、それもなんとなく不自由な気がして、特に望んでいませんでした。

②父親がいないとかわいそう

いやもうね、一度壊れている時点で、もう「父親」がいないのがデフォルトな「新たな家族」と捉えたほうが絶対にいい。人形の家じゃないんだから、取り替えて新たな父親にするには年齢とか条件とかかなり限られるんじゃないかな? 私は、娘が7歳、4歳、2歳の時に離婚したが、その時点で、長女はもう父親を求めていないし、私に近づくすべての男性を嫌っていたし、暴力的な父親のせいで「新しいお父さん」なんて望んではいなかった。だから、私は最初から「父親になってくれそうな男性」とつきあう気などなかったのです。

③ひとりだと将来が寂しい

うーん、子持ちシングルマザーにとってはそれはない。しかも、息子ではなく娘が三人。にぎやかに過ごしてきたし、寂しいと思ったことはない。結婚しても、女子は実家に戻りやすいし、孫とかと過ごせる時間があれば、孤独ではない。ということで、これもまだイメージはしにくかった。

では、なぜ再婚したのか?

じゃ、私が再婚した理由はなに?

養ってもらいたいわけでも、父親になってもらいたいわけでも、寂しさを埋めてほしいのでもない。

そんな私が、再婚した理由とは……

①「夫婦」という関係を育むことにチャレンジしたかった

正直言って、最初の結婚は逃げるように結婚した。なんらかの「しあわせそうに見える状態」になりたかった。他人軸の偽のしあわせでいいから、ドレスが似合う年齢の間に、それっぽいことをやりたかった。

「どうせ、結婚してしあわせになれるわけがない」と思っていたから。

そんな投げやりな心理状態で、相手もしっかり選べなかったけれど、いまの夫は、とにかく「気が合う」。だから、こんな阿吽のパートナーとなら、「夫婦」ってものにちゃんとチャレンジしてみる価値があるのではないか……と考えたのが、再婚の一番の理由。

そして、もう一つ。

②「夫婦」の関係を娘たちに見せたかった

暴力的でわがままで、お金を失くすわ、すぐ仕事やめるわ、働かずに失業手当もらっては家に篭るわ、子どもの面倒見ないわ、家事はしないわ……というトラブルメーカーな前夫と別れ、女4人暮らしでずっと生きていくと、うちの娘たちの「男性観」や「結婚観」「夫婦関係観」が偏ってしまうのを避けたかった。

喧嘩しても仲直りして協力し合って生きていく。
少しずつ歩み寄って理解し合っていく。

そんな過程を見せてやれるのは、この人しかいない。と思えるほどの、最高のパートナーが見つかったから、再婚した。

③家事を分担したかった

娘たちが家事をほぼやらないうちでは、私も苦手なのに、掃除、洗濯、料理、ほとんどすべて私がしていた。だから、このうえ、家事ができない男なんて私には重荷にしかならない。そして、いまの夫はすべて家事ができる男だった。
 

つまり、この人じゃないと、私は、別に再婚なんて面倒なことわざわざしなくてもいいと思っていた。

再婚しないことのメリットはたくさんある!

既婚じゃないからいろいろな男性と遊びに行けるし、男性からも女子扱いしてもらえるし、つきあっている彼氏も「恋人」の状態で別居しているほうが自分の嫌な面を見せなくて済む。義父母との関係を新たに育む必要もないし、娘たちと新たな夫との関係を取り持つのも絶対に大変

だから、好きな人に「娘を叱る鬼の形相」を見せてまで結婚なんてしたいわけがない。再婚なんて絶対にしたくないわよ!と思っていたのです。

それでもしてみようと思ったのは、夫が最高のパートナーだったから。目指しているところが似ていて素のままの私を尊重してくれたから、そして、家事ができる人だったから。……なのでした。

もちろん、実際には想像以上に大変だったけれど、後悔はしていません。

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