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新卒1年目が終わる今、思うこと。

これを書いているのは2019年3月。まだまだ朝晩は寒いけれど、晴れた日には春の気配が感じられる。

いつもの柔軟剤を変えてみようかな、井の頭線公園までチャリで行ってみようかな。春に向けて、ちょっとずつテンションが上がっていくのが自分でも分かる。


ぼくは新卒1年目の会社員で、働きだして丸11ヶ月が経った。

入社してすぐの頃は、初めての一人暮らしが寂しくて仕方なく、週に5日も働く生活に絶望し、休日は家具を揃えにニトリと無印を往復する。

今思い出してもいっぱいいっぱいだったし、でも逆に、そんな慌ただしい日々が懐かしくもある。


今では、良くも悪くも東京での会社員生活に慣れ、淡々と日常を過ごせるようになった。がらんとした部屋で涙を流すこともないし、通勤電車では確実に座れる時間と乗車位置を把握している。

そんな新卒1年目が終わる今、自分が感じていることをつらつら書いていこうと思う。


なんだか上から目線のアドバイスになってしまいそうだけど、別に入社前の大学4年生に向けて書いているわけでもない。1年間会社員として過ごしてきた、その中での気づきを並べていく。

ごめん、前置きが長くなりすぎたけど、このあとも長い。

ラジオでもかけながら、コーヒーでも飲みながら、だらだら読んでくれたら嬉しい。


会社員は思ってるほど悪くない

この記事を読んでいるくらいだから、あなたはインターネット界のトレンドに疎くはないんだろう。最近は何かと「会社員よりもフリーランス!」「脱社畜!」という言葉が使われる。

ぼくもミーハーな人間だから、「確かに会社員は自由がないなあ…」「フリーランスになったら楽しく働けそう♫」と思っていた。


でも1年間会社員として働いてみて、「そんなに悪いもんじゃないな」と。


もちろんイラッとすることはある。無茶振りばかりするくせに金は出さないクライアントに、「いやウゼえから契約解除してくれ」とか。なんのためにやってるのか分からないMTGに「帰りたいわアホ」とかさ。

組織の一員として働いている以上、自分のワガママや意見が全部通るわけじゃない。そういう意味で、会社員は「窮屈」な生き物なんだろう。


でも一方で、会社員ほど安心して働ける方法もないと思う。

毎月決まった給料が口座に入る。ミスをしても一瞬で仕事がなくなるわけじゃない。周りに質問できる先輩や同僚がたくさんいる。愚痴を言い合える同期もいる。

これって、ぼくを含めたごくごく平凡な人間にとって、そこそこハッピーな環境だと思うのだ。


もしこれを読んでいる大学生がいて、「会社員になるの嫌だなあ……辛いことしかないんでしょ?」と思っているなら、とりあえず安心してほしい。

ネットに溢れる「社畜論」は声の大きい人たちがデフォルメしているだけで、不安に思っていることの8割は起こらないから。

明確に「これがやりたい!会社員になるのは遠回りだ!」と言い切れないなら、とりあえず会社に入っておけばいいと思うよ。


でも、配属次第で会社は地獄

会社員は意外と悪くないぞ☆と書いたものの、配属される部署によっては、会社は地獄にもなり得る。俗に言う配属ガチャだ。

ぼく自身も、配属先が違っていれば今ごろ会社を辞めていたかもしれないし、実際に配属先が合わず辞めてしまった同期も数人いる。


ぼくは入社してすぐ、新規開拓営業の部署に配属となった。でもこれがなかなかに楽しくなく、入社1年目の8〜9月は、毎朝目覚めたことを後悔して憂鬱になる日々。

うちの会社では10月から正式な配属先が決まるんだけど、もしも引き続き新規開拓の部署だったら、ぼくは確実に辞めていました(笑)

今でこそ違うチームに配属されて平和な日々を過ごしているけど、「配属ガチャ」は運ゲーだよほんとに。


「でも明らかに合わない部署には配属されないでしょ」と思っているそこのあなたは、甘い。そんな摩訶不思議が起こるのが会社なのだ。

本人も「その部署だけは嫌だ」と言っていたチームに配属され、やっぱり上手くいかず、1年目の途中で退職。そんなことがうちの会社でも起きた。

誰が配属を決めているのかはナゾだけど、本気で運ゲーなんだ。これは会社員のデメリットかもね。


上司との相性は超大事

配属先が大事なのと同じくらい、いやもっと重要かもしれないのが、上司との相性だ。「配属ガチャ」の次は「上司ガチャ」ってわけ。

会社の中でボトムofボトムなぼくたちは、上司の指示を仰いで仕事をすることになる。疑問があれば上司に質問するし、定期的にMTGもするし、営業職なら同行もお願いするはずだ。

こんなふうに「距離の近い」直属の上司が、自分とまったく性格が合わなかったらどうだろう。そう、文字通り地獄なんだよね。


ぼくは本当に運がいいと思っていて、上司との相性で悩んだことは一度もない。今の上長もひとつ前の上長も、ある程度は好き勝手やらせてくれて、でも事故りそうになるとちゃんと助けてくれる。

細かくタスクを管理されたりしないし、毎日病まずに出社できているのは上司のおかげだなあ……と思っている。


でも逆に、上司との相性が合わない同期はマジで大変そうだ。ある程度自分でハンドルを握りたいのに、全部のタスクを管理されるとか。たまになら許せるけど、それが毎日続くんだからどんどんモチベーションは下がっていく。

配属先と同じように、上司を選ぶことも基本的にできない。完全なるガチャだ。

配属ガチャと上司ガチャ。この2つを運良く乗り切れば、会社員生活はそこそこ上手く回っていく。でも自分でコントロールできないから難しいよねえ。


お金は大事

ぼくは社会人になり、上京して、はじめての一人暮らしをはじめた。そこでやっと気づいたのが、「生きているだけでお金がかかる」ってこと。いや気づくの遅いわな(笑)

家賃を払って、夏と冬は光熱費も高くなるし、ごはんを食べないと死んじゃうし、体調が悪くなれば病院にも行く。あの人がおすすめしてる本は全部読みたいし、女の子とデートだってしたい。でも貯金もしないとなあ……。

こんな風に、息をするだけでお金がかかるってこと、大学生までのぼくは分かっているようで分かっていなかった。


「やりがいがあればお金は重要じゃない」「仲間がいるから貧乏でも辛くない」なんて意見もあるけど、結局のところ、お金の余裕は心の余裕だ。

貯金がゼロでも生きてはいけるけど、万が一病気でぶっ倒れたりしたら、その瞬間にゲームオーバー。ギリギリでいつも生きていたいから〜〜!と歌える人なんてほぼいないんだよね。


だから、お金はないよりあったほうがいい。

年収の高い会社に入る。自炊をして節約する。副業する。なんでもいいけど、お金に対してシビアに生きなきゃダメだ。

ぼくは100円のお菓子を買っても家計簿をつけるし、スマホは格安SIMだし、毎月決まった金額を貯金してるし、主婦みがどんどん深くなっている。いい感じいい感じ。


食生活は大事

ぼくはここ数年、初詣に行っても「自分と大切な人たちが健康でありますように」しか願わなくなった。病気でぶっ倒れると仕事に支障も出るし、一人暮らしで熱が出ると大変だし、健康であることがハッピーに生きるための最低条件だからだ。

で、そんな健康のために一番大事にすべきは食生活。ジャンクなものばかり食べていると、一気に体調が悪くなっていく。太る。肌が荒れる。

一人暮らしかつ会社勤めだと、食事がテキトーになってしまうのはすごく分かる。コンビニ弁当でさっと済ましたり、松屋で牛丼食べたり、そんな感じになるよね。


でもだ。その生活を続けていると、絶対に体にガタがくる。ぼくも「食事を全部外注しよう!」と思い立ち、昼はカップラーメン・夜は松屋みたいな生活をした時期があった。

その時期どうなったかというと、まず体が重い。なんだか悪い物質が体に溜まっている感じ。ついでに太る。そのまたついでにニキビが増える。

「あ、この食生活じゃダメだわ」と気づき、今は多少面倒でも自炊するようになった。週末にまとめてつくったおかずをお弁当として持っていくし、夜もフライパン1つで出来るメニューを手作りする。


これは声を大にして言いたいんだけど、新卒1年目の23歳前後は、もうそんなに若くないぞ。何を食べても問題なかった高校生の頃と一緒にするのはやめよう。

ハンバーガーとラーメンばっかり食うな。白米よりも玄米が体にいい。たまには野菜も摂れ。体を壊したら元も子もないからさ。


睡眠も大事

この辺まで読んで、「コイツはおっさんなのか??」と思った人がいるかもしれない。食事は大事とか睡眠が大事とかね(笑)

でも、毎日ちゃんと睡眠をとるのはホントに大切だ。寝不足の状態で仕事なんてできないし、睡眠を削っただけイライラが溜まるし肌もボロボロになる。


ぼくは色々試行錯誤した結果、「23時就寝6時起床」に落ち着いた。なぜ6時に起きるかって、こうやって文章を書きたいから。仕事終わりは脳みそが疲れ切っているので、朝の時間を確保するための6時起きだ。

で、ぼくは睡眠時間が7時間を切るとパフォーマンスが下がりまくるから、遅くても23時には寝なくちゃいけない。そんなジジイみたいな生活を続けて、気づけば完全に習慣になっていた。


月曜日から金曜日まで元気に出勤するために、ちゃんと寝てちゃんと食べよう。小学生の授業みたいで恐縮だけど、結局は毎日のルーティンをどれだけ整えられるかが勝負だ。


会社以外に居場所があると安心

月曜から金曜、朝から晩まで会社にいるぼくたちは、気づけば「会社が唯一の居場所」になってしまいかねない。日中は一緒に仕事して、夜は飲み会して、土日も遊びに出かける。そんな同僚が、あなたにもいるかもしれない。

もちろんそれでハッピーなら全く問題ない。でも、どこか息苦しさを感じているなら、会社以外の居場所を見つけるのがおすすめだ。


ぼくが勝手に居場所だと思っている、千葉県金谷の「まるも」というコワーキングスペースがある。ここは一言で説明するのが難しいんだけど、Web系のフリーランスがたくさんいる場所、って感じ。

そこにはぼくが勝手に仲間だと思っている素敵な人たちがたくさんいて、半年に1回ぐらい、内房線に揺られながらはるばる遊びに行っている。


まるもに行くと「会社で上手くいかなくても大丈夫かも」と変な安心感が湧いてくるし、「にっちもさっちもいかなくなったら、みんなを頼ろう」と変な依存心が湧いてくる。

それがいいのか悪いのかは一旦置いておいて、そんな「無条件で安心できる居場所」があることは、ぼくたちにとって結構重要だと思うんだ。


「ここで失敗したら終わりだ」と思って生きるのと、「失敗しても居場所がある」と思って生きるのでは、精神的な余裕に雲泥の差がある。

別にそれが虚構の安心感でもいい。ウソでも「会社以外に行くところがある」と思えていれば、自分の中で逃げ場ができる。保険をかけられる。

99%の人たちはそんなに強くないはずで、会社以外に居場所があることで毎日安心して寝られるなら、それはかなりハッピーだと思うんだよね。


家と会社は近いほうがいい

もうこれは絶対。通勤時間が長くなるほどストレスが溜まるのは、大学生でもなんとなく分かるはず。

ぼくが今後も家を選ぶときの絶対条件にしたいのはこの2点。

・家から会社までドアドア40分以内
・乗り換えはしない


欲を言えばドアドア30分以内が理想だけど、一気に家賃が上がる。今のぼくがドアドア40分ぐらいで、まあ許容範囲かなという感じ。

乗り換えがあると、遅延やら駅の混雑やらで、結局お目当ての電車に乗れなかったりする。乗り換えのために歩いているときはスマホも触れないから、なんかもったいない気がするんだよね。


朝会社に行くときは、まだ元気だからいいんだよ。でも問題は帰り。

仕事で疲れてるのに、家まで1時間以上かけて帰るのってめちゃくちゃストレスだからね。悪いことは言わないから、家と会社は近いほうがいい。


病んだらちょっと休め

こうやって色々書いてきたけど、どうしてもしんどくなることはある。ぼくも新規開拓の営業をしているときは、毎朝が憂鬱で仕方なかった。

で、「もう無理だ」と思ったときは、素直に休んでしまえばいいと思う。別に会社をすぐ辞めろ!とかそういう意味じゃなくて、ちょっとぐらいサボってもいいんじゃない、ってこと。


ぼくも朝起きて「ああ今日無理だわ」と思った日は、すいません体調不良で休みま〜すとか言ってサボっていた。会社の人が読んでいたら申し訳ないんだけど、無理だったんだから仕方ない。

自分を騙して無理をするより、心と体が死んでしまわないように守るほうがよっぽど大事。特に一人暮らしの場合は、自分を助けられるのは自分しかいないから。


1年目なんてすぐに終わる

こんな感じの新卒1年目、長かったようで一瞬だった。仕事ができるようになったかと言われると「うーん?」だし、将来に不安もありまくる。

でも結局、毎日をコツコツ生きていくしかないし、そうやって地道に生きている人が素敵だなあ、と思ったりするんだ。

ということで、2年目も引き続きぼちぼちやっていきましょう。終わり。


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