【特別支援教育】場面緘黙のあるさっちゃん
さっちゃんは、場面緘黙のある支援学校高等部の生徒です。場面緘黙というのは、ある決まった場面で言葉が出なくなる状態のことです。さっちゃんの場合は、家では自由に会話ができますが、家以外では言葉が出ません。
ある日、少し早めに仕事を終えた私が、バスで帰ろうとバス停に行くと、さっちゃんが待合のベンチに座っていました。私は、さっちゃんの横に腰掛けました。さっちゃんは、イヤホンを両耳に入れて、何かを聞いているようです。
私は、ちらっと、「話しかけたらさっちゃん嫌がるかな。さっちゃん話