一日家でおとなしくしている日が2か月ほどになると、少し前まで普通に働いていた自分が超人に思える。
朝起きて仕事行って働いて、帰りに買い物して晩ごはん作って食べて、風呂入って寝る。
疲れてよくTV観ながら眠ってたっけ。食器洗うのは息子に任せていた。夜中に目覚めてから風呂入ったり。
今は通院の帰りに買い物できた！とか、投票行けた！買い物できたけど、レジで並んでて辛くなり、頭痛とだるさで午後は横になった…とかそんな状態。掃除ができた、シャワーも浴びた！一日二個できた！と少しの進歩に喜んでいる。

スカパーでツール・ド・フランスやF IA世界ラリー選手権、トライアスロンなど観ることが増えたが、みんな超人に見える。ラグビーや野球の選手もそう。身体が丈夫っていいなぁ、素晴らしいなと思う。
アスリートだけじゃなく、いわゆる普通に働いている人も超人。すごいと思う。
もっと言えばこの世に生まれて生きてるだけですごいんだけど。


以前、ヒプノセラピーというのを受けたことがある。前世療法というものだ。
催眠状態にして前世を思い出しその時の記憶を話すのだが、結果として、私は自分が語ったことが本当の前世なのか、求められたから創造した話なのかよくわからなかった。今もよくわからない。質問され答えているのは私の意識だから。
セッションでわかった前世は、私はサリーという名の中東の女性で、家族(夫と子)がいたが人生の途中で家族を捨て修道女になり、最後は牢屋で死ぬという人生だった気がする。

セッションが終わった後、徐々に意識を戻していくと隣に座っていたセラピストが涙を流していてびっくりした。セッションの途中から鼻をすする音とティッシュを何度も取る音が聞こえてはいた。
「一体どうしたんですか？」と催眠から解けた私が聞くと、セラピストはしばらく黙っていたが、私の身体からのメッセージを受け取ったという話をした。
私があまり身体をかえりみず、大切にせずに生きてきたこと。それでも身体はとても頑張っていることを感じ、涙が出たらしい。ずいぶん昔の記憶なのではっきり覚えてないのだが、セラピストからは「今まで本当によく頑張ってきましたね」と労いの言葉をかけてもらった気がする。それは私の意識に向けてというより肉体に向けての言葉だった。
ようやく身体の声を受け取ってくれる人が現れて、私の肉体が文字通り全身で訴えたのかよくわからない。この人が流してるのは悲しみ、憐れみ、慈しみの涙なのかなと、人ごとのように感じた。おかしなことだけど、私は自分の肉体のことなのに何も感じられないから、他人が泣いているのを見て戸惑ってしまった。(今思えばそこが最大の問題点だ！)
「どうか身体を大事にしてあげてください」と、泣いて鼻を赤くしたセラピストに帰り際に言われた。
私には肉体に対して何も悪気がないし、そのときに肉体が苦しんでる自覚もない。そりゃ色々無茶してきたけど…。いいようにコントロールしようと身体の声を無視して酷使してきたということか。よく考えてみれば心当たりはなくもない。
前世を知りたいと思っていた私にとって、まさかそんなことを言われるとは予想外の体験だった。

その後も大して気にかけず、ぞんざいな扱いが続いたから、今こうして身体と向き合う時間が持てているのかもしれないと、ふと思ったから書いてみた。
今は少しずつ、自分の身体に優しくできるようになってきている。足や首、肩などを丁寧にマッサージしたり、医者から「だるくなる前に休め」と言われているから、まだ頑張ればできそうと思っても無理せず家事を一個減らしたり。整理整頓が大の苦手なので部屋は散らかるのだが結構きれい好きというめんどくさい性分なので、掃除を徹底的にやるところがあり、そんな私には時間があって汚れも気になるが今日はここまででやめようと決断するのは修行のようだ。色々なことができない自分を責めないとか。心の声にも耳を傾けている。「あぁここまでしかできなかった」という心の中でのつぶやきは、小さな自傷行為かもしれない。ひとことは小さいけれど毎日のように続けば大きな傷となっているかも。
自分が本当に何をしたいのか心の声に耳を傾けるのはとても大切なこと。きっと今回の体験の理由はこの気づきだ。理由のひとつ。

身体が元気になっても元の雑な扱いに戻らないように気をつけようと思う。
気づきのリストを作ってみてもおもしろいかも！

以上、前世療法の体験でした！
前世を知った体験でその時気づいたこともあったのですが、今回はそちらには焦点を当てずに書いています。

今日はちがう記事を載せようと思っていたのですが、昨日の夜遅くに急に書き出し(インスピレーション⁈)この話にしました。最後までお読みいただきありがとうございます！