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疲れ果てて馬鹿馬鹿しくなるまでビンタし合えばいい。

 過去からずーっとホモサピエンスは領土や財産の所有に対して、もしくはプライドのため、はたまた人種差別や宗教により争いを繰り返してきた。
 最近で言えばウクライナ侵攻も終わらないし北朝鮮はミサイル実験をやめないし、中国も台湾に対しての圧力をやめない。
 長い歴史の中で拗れ始めた互いの認識はなかなか話し合いでは治まらないし、それは長い歴史の中でずっと変わらず続けられてきた。
 もう少し平和的に解決できないだろうかと、古代や狩猟採集社会ではどのような戦争行動が行われてきたのか調べてみたら、面白いものが見つかった。

ヤノマミ族は狩猟採取社会を継続しているアマゾンの先住民族である。

 ヤノマミ族では争いは儀式化した暴力によって解決される。小さな諍いが起こると平手打ちやレスリング競技が開かれる。

 平手打ち競争では、双方の当事者たちが二列に分かれて並ぶ。一方の集団のメンバーが片腕を高く上げると、露出した体の側面を他方の集団のメンバーができるだけ強く平手で叩く。
 攻守が交代し、延々と同じことが繰り返される。全員が疲れ果てて痛みに耐えられなくなった時点で、諍いは解決したとみなされ、人々はまた普段の生活に戻っていく。
 最高の方法ではないだろうか。もし戦争になれば、政治家は超気合いを入れてビンタ耐久戦に挑まなければならない。
 戦争は国家間の諍いの解決方法の一つであるが、どうしても暴力によって解決をしたいのであれば、全く同じ方法で政治家全員参加型とし、全員気が済むまで平手打ちし合えばいいと思う。
テレビ中継すれば大変な熱狂に包まれるし、政治家は口ばかりではいられなくなるだろう。ぶっ倒れるまでビンタし続ければ、勝敗に対しての理解も得られるだろう。日本であれば国会中継など目ではない視聴率が取れるだろう。国会議員たちは是非神風魂を見せていただきたい。

 さてしかし、叩き合いにしたらもう少し各国は戦争を容易くやり始めるだろうか。国家のトップが格闘家になる国もあるかもしれない。
 しかし国の政策に関わる全員が参加しなければならないことにすれば(出場者は国家間で統一しなければいけないとは思うが)ものすごく面倒臭くなっていいのではないか。

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