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これが“メタ思考”なのか

こんにちは、寒い日が続きますね。お元気ですか。

さて、うちの上の子は今年一年生、下の子も幼稚園の年中になり、もうじき2人とも小学生になります。育児のために仕事を辞めて、3年以上経ってしまいました。正確には、その前にも産休、育休で休んでいたので、かれこれ5年近く仕事を休んでしまっています。

とはいっても、少しずつですが副業をさせていただく機会があり、正確には正社員を休んでいる、という表現のほうが正しいかもしれません。

上の子が2歳ぐらいまでは保育園に預けてフルタイムで働いていたので、まさかこんなにも長い間、子育てに専念することになるとは思っていませんでした。

コロナをきっかけにいったん退職する道を選びましたが、子育てに専念したこの数年は、大げさでなく、これまでの人生で一番学ぶことの多い数年になりました。

これまでの私は、目の前の楽しいことが人生のすべて。子供のころから学生時代、そして就職して記者として働くさなかも、後先は考えず、その瞬間、その瞬間に一番楽しいことだけやって突き進む人生でした。

ただ唯一、就職活動だけは違いました。立ち止まって考える機会があり、落ち着いて戦略を練って就職活動に臨み、第一志望の会社に入りました。

なぜ立ち止まって考えたのか。理由は単純です。留年したからです。

この、立ち止まって考える時間というのが重要だったのかもしれません。

私は大学2年のとき、目先の楽しいことを優先した結果、大幅に単位が足りずに留年しました。しかもそれに懲りず、翌年も同様に楽しいことを優先したので再度留年をしたのです。

私は2回も留年して2年生のままなのに、一緒に大学に入学した同級生は就職活動を終えて4年生になっていました。その同級生を見ていて、当時は氷河期だったこともあり、就職活動が厳しいことを目の当たりにしました。一方で、強い信念を持って活動した友人は、ほぼ希望の職業に就いていることにも気づきました。

「氷河期なんて関係ない。希望の職種に就ける人は就ける」

そんなことに気づき、時間の余裕もあったので、自分のことを客観視することから始めました。私の特技は何か。一方で足りないところはどこか。どんな会社のどんな職種なら、活躍することができるのか。その会社に入るためには、どんな準備が必要か。そこを徹底的にリサーチし、行きたい会社をしぼりました。

志望する会社が決まったら、夜の街に出て同業者を探しました。…なんて話すと驚かれるかもしれませんが、当時は新宿のゴールデン街に行けば、飲んでいる人は大半が出版関係か新聞関係。しかもお店が小さく、隣に座っている人たちとは話すのがあたりまえ。まして女子大生が飲みに来ていたら、みんな面白がって話しかけてくれます。マスコミ関係の知り合いはどんどん増えました。

こうして実際にいろいろな現場で働く人と接触することで、業界研究が進みました。各社の社風や、それぞれどんな人材を求めているのかもわかりました。私に合いそうな会社も分かり、こうなれば面接は楽勝です。

あとは作文だけ。新聞社に入るには作文だけは上位の点数を取らなくては入れません。これはたくさんの本を読んで勉強するしかないので、半年間、毎日机に向かって合格する作文の書き方をマスターしました。

そんな一年に及ぶ戦いを経て、当時、第一志望だった新聞社に記者職で採用されたわけですが…

いま流行の言い方をすれば、当時はある程度「メタ思考」ができていたのだろうと思います。自分を客観的に見て、どのように動けばいいのか分析できていました。その通りに動き、夢を実現させました。

しかし残念なことに、当時の私は一定のゴールを得たことで満足してしったのでしょう。またしてもその後は、目先のことだけに専念して猪突猛進する毎日へと逆戻りしてしまっていたように思います。記者時代は、メタ思考とは真逆の毎日でした。

そんな毎日を再度変えるきっかけになったのは、やっぱり立ち止まって考える時間…、子育て専念時間だったように思います。

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