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高校野球ファンに捧ぐ


生まれ変わったら何がしたい?
自分に関する願いがひとつだけ叶うなら?

私は「高校球児になって、スター選手として甲子園で、選抜と夏の大会で試合がしたい!」
です。

私のホームタウン大阪では民放でもがっつり夏の全国大会が放送されるし、大阪大会も決勝などはテレビで見れました。
個人的に高校野球を身近に感じる環境があったこともあり、
子供の頃からずっと憧れていて、高校球児は、私の憧れのお兄さん像そのもの、アイドルというか、スターでした。

中学生の時には、実力模試で野球の強い男子校を男子校と知らずに志望校に書き「判定不能」と返ってきたこともあります。

進学先を考える時、英語が好きな私に、あるミッション系の女子校を強く薦めてくれた祖父に「でも女子校じゃ硬式野球部がない、野球の応援に行けない。」と言いました。
バンカラな雰囲気にもなぜかとても憧れがありました。

共学の高校に入ると、野球部の応援に行けるダンス部に入りました。
夏の地方大会で快進撃が続いた時には夢を見るも、
甲子園には出場ならず。
でも子供の頃から恋焦がれた高校球児と肩を並べて
同じ時代を生きる年齢になったんだと実感しました。
奇跡的に、選抜で21世紀枠の候補に入るということもありましたが、最後に他の候補に負けてしまいました。
それでも夏休みには同じく高校野球ファンのダンス部の友達と、朝甲子園まで行って他校の野球を見て、かっこいい選手にキャーキャー言ったら急いで帰ってきて自分たちの部活の練習に行く、などということもしていました。
当時の好きなタイプはまさに「高校球児」でした。

大学一年の夏、私はバンクーバーにいて、日本のテレビを見れなくて、SNSもまだ今ほどなく(まだインスタグラムもなく、mixiが主流だった)夏の甲子園が気になっていました。
そんなある時、友達から「かな、とんでもなく人気の選手がいるんだよ!」と連絡があり、ネットで見てみると、なんとも甘い顔立ちで爽やか、上品な出立ち、そして、
ものすごく強いという、パーフェクトな王子様のような方がいらっしゃいました。
それがハンカチ王子でした。

そして、気づいたのです。

この私の好みど真ん中のこの爽やかな高校球児は、
もう私よりも年下なんだと。
あんなに恋焦がれた野球部のお兄さんたちは、ついに私よりも年下になってしまったんだと。
私はあの人たちよりも年上になってしまった…。
この時がはじめての「大人になってしまった」と感じた瞬間でした。
ちょっと、いえ結構ショックin Vancouverだったことを本当に鮮明に覚えています。

時はどんどん過ぎましたが
今でも毎年、春の選抜と夏の高校野球は私のエネルギー源!
加えて、夏のオリンピックと冬のオリンピックでも
大いに感動して多大なるエネルギーをいただきます。

とにかく、毎年高校野球を楽しみにしている私、
特に心に残っているのは第100回の夏の甲子園。
この年私は金足農業と、大阪桐蔭を応援していました。
大阪は私の故郷でもあるのでもちろん、
そして金足農業の吉田くんがかっこよすぎるのと
公立いうところに心を鷲掴みにされていました。
やはり、なんとなくバンカラのにおいがすると惹かれてしまいます。

この年は不思議なほどにフライトとちょうど重ならず
この両校の試合がある度に見れて、
毎回ヒヤヒヤしながらも感動していました。

その2校がなんと頂上対決。

超強力打線、見た目からして強い、圧倒的に強いのに調子に乗ってなくてみんな性格も良さそうでそして日本一辛いと言われる壮絶な練習をやってきてる、応援の吹奏楽部までまるでプロ、非の打ち所がない大阪桐蔭と

秋田県の公立で、普段は農業を学んだり植物や動物も相手にしたりしていて、みんなとても真っ直ぐな雰囲気が漂っていて、そして何と言っても一人で投げ抜いてきた吉田くんが桐蔭に立ち向かうという…

映画より映画…

この勝負はどっちが勝っても嬉しく、どっちが負けても辛く、「うううううううううううううううああああ」というあの甲子園のサイレンで試合開始してから、終わるまでずっと泣きながら見ていました。

結果はご存知の通り、春夏連覇、大阪桐蔭の勝ちでした。

でもそこにはドラマ、ドラマ。

あの強気の吉田くんがタイムで自分から「俺、もう投げれない」と言っていたり。
金足農業の仲間達が奮闘して点を返した時には、「仲間っていいなぁ。。」と言いながら泣いていた私。

桐蔭の主将の中川くんは、前年夏の甲子園で3回戦で自身のベース踏み忘れがきっかけでサヨナラ負けをするという、それはそれは悔しい思いをして、ずっとその十字架を背負ってやってきてて、勝った瞬間に泣き崩れていました。

何回見ても感動。。
こうして本気で生きてるから、本気の答えが返ってきて、本気で悔しくて、本当の成長があって、輝くんだなと、子供の頃憧れて見ていましたが、今でもやっぱり私の中でスターな人たちです。

私はあの第100回の熱闘甲子園のDVDも買いました。

皆様に強くお勧めしたい。
熱闘甲子園の最終日のまとめ映像と、
TBSのオリンピック総集編の映像は本当に秀逸です。

私はいつでも見れるようにスマホにも入れています。

とてもとても長くなってしまいましたが、
コロナで甲子園での全国野球大会がなくなったときは、
「コロナ…許さない…真剣に許さない、、、」と
怒り心頭、私のエネルギーはどことなく不足したまま
夏が終わっていました。
なのでまたできるようになって本当に嬉しい限りです。

今年の選抜は大阪桐蔭が優勝。
圧倒的に強くて、点差も毎回大きく、
試合数少ないのにあのホームラン数!すごい。
私は逆に最初に対戦した鳴門(3-1で桐蔭の勝ち)ってめちゃくちゃ強かったんじゃないの⁈と思っておりました。
でも今回もどの試合も本当によかった。
たまたま見ていた金光大阪-木更津総合は13回タイブレーク、裏1-3からの金光大阪、大逆転サヨナラ勝利でした。
これも感動しました。

今年の夏こそは、甲子園に見にいきたい‼︎
どうかコロナよおさまってください。
もう、おしずまりください。

とても長いマニアックな内容をここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
私にとって「感動」は人生において本当に最上級に大切なことなので
いつ見ても心を震わせてくれる高校野球には本当に感謝しています。
高校野球ファンの方、そうでない方も是非コメントお待ちしております。


イラストは今年の選抜の大阪桐蔭優勝時です🏅

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