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【一流は知っている! ネガティブ思考力】 書評#107

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

今回は、「思考」についてです!
しかも、ネガティブの方w

ヘッダーは、齋藤はじめさんの作品を使わせていただきました!
ありがとうございます!!


目次


基本情報

榎本 博明(著)
幻冬舎 出版
2016年5月25日 第1刷発行

全210ページ
読書所要期間4日

私が本書に出会うきっかけ

これは本来、娘に見せようと思い買ったような気がする。
色々思い悩んでいる娘への、生きるヒントとなりはしないだろうかと思ったのだと思う。
だが結局、見せることなく今に至っている。

この本の本質

「ポジティブになりたいけど、なれない。」

そんな自分に嫌気がさし、嫌悪感を抱き、それによってイライラしたりする方も結構多いのではないだろうか。
少なからず、私にもそういった要素がある気がする。

そう思っている方も、実は、
「ポジティブって本当にいいことなのか?」
「なりたいと思っているが、どうもなんだか抵抗感がある・・・」

そんな気持ちもあるのかもしれない。

つまり、実はポジティブになろうと本気で思ってはいないかもしれない!
ということで本書は、ネガティブ思考が実は、
「そんなに悪くない!」
「いや、むしろその方が良い!!」

そんな勇気を与えようとしてくれるものである。

私が感じたこと

1点目 〜ポジティブ・イリュージョン

本書P75からこの言葉が登場する。
みなさんは、ご存知だろうか?
私は、正直存じ上げなかった・・・汗

人は誰でも、自分を過大評価する傾向がある。
これが「ポジティブ・イリュージョン」だそうだ。

人の傾向、それはつまり心理学的に認められた状況だとすれば、その心理機制は、自分自身の心を守る・維持するために発動するのだと思う。
しかしそれは時として、本書でも指摘されるように、大きな落とし穴として現れてしまうことがあるようだ。
これはネタバレとはならず容易に想像できてしまうと思うから書くが、その心理機制が周囲への攻撃として発動するということを、誰しもが経験しているのではないだろうか。

長らく仕事をされている方、特に組織で働いている方なんかは、よく目の当たりにするのではと思う。
要するに、能力の低い人間ほど、自分を高く見積もって周囲を攻撃し、周囲を自分以下に陥れようとする行動である。
その一種が「青い鳥症候群」であろうと考えている。
「なぜ私は認められないのか」
「こんなに能力があるのに、なぜこのポジション・待遇なのか」

こうした攻撃を発動させ、上手くいくケースが果たしてあるだろうか?

仮にその場が上手くいったとしても、中長期的に見て、需要の先食いでしかないというか、将来的には絶対にデメリットの方が大きくはならないだろうか。

ポジティブに考えるのは良いが、周囲を蔑ろにするポジティブ、自分だけがハッピーを追求するためのポジティブは、非常に厄介だと私は思っている。
つまり、等身大の自分を完全イコールで理解することは困難であっても、ニアリーイコールで理解するための努力、心構えはもっておきたいと自戒している。

2点目 〜ネガティブ思考のポジティブパワー

本書P122から登場する言葉だ。
この言葉の持つパワーは、とてつもないものだと私は衝撃を受けた。
「なんて心が救われる言葉なんだろう!!」と。

この言葉は要するに、ネガティブに思考することであらゆる事態を先回りし、最悪を想定準備しておくことで、結果として良い成果が得られる傾向を示すものである。
言い換えれば、ネガティブだからこそ、不測の事態への対応力が高まるということである。

ネガティブだからこそ、結果として得られるポジティブをこうした言葉で表現しているのだ。
ネガティブパワーは、ポジティブパワーの源泉であると言っているようなものだと私は捉えた時、ポジティブでいた方がなにかと得だと思って無理にそうしようと思っていた私の心が軽くなった今まで通りで良いのだと思えたということが、上述した「救われる」という意味合いである。

むすびに

  • 自分の「好き」が見つからない方

  • 熱中できる仕事が見つからない方

  • 自分を「ダメだ」とすぐ否定してしまう方

逆に

  • 自分の能力は高いのに、なかなか認められない方

  • 何事も気にしない・振り返らない方

  • 不安に駆り立てられない方

上はネガティブ偏重、下はポジティブ偏重に書いてみたが、これらどちら側の傾向が強い方でも読んで学びの多いものであると考えている。

本書は、これまでの自分自身を認め、これからの自分自身を高めるためのものである。


以上です。

どっちが良くて、どっちが悪い。
世の中のことの大概は、トレードオフ・二項対立的なものではない気がしています。
このポジティブ/ネガティブも全くそうでした。
その思考の方が良い時と悪い時、間違いなく両方ともあると思います。
どちらかを常にしていれば、常にどちらかの結果が得られることなんてないと思います。

本書第6章「不安をポジティブに活かす」は、まさにそれを最大限に表現したパートであったし、とても納得する部分であったと振り返ることができます。
・組み合わせや、タイミング次第でいかようにでもプラスに変換できる。
・そもそもネガティブは、マイナスではない。

それを実感できると思います。

これまでの私の人生を振り返ると、私は色々このネガティブ思考からのポジティブパワーで乗り切ってきた気がしています。
【私が本書に出会うきっかけ】の中で”娘のため”と書きましたが、実は私のためでもあったんだなぁ、一石二鳥だなぁと思いました。
二鳥にするために、これからぜひ娘にも読んでもらおうと思いますw

私は本書から、大きな自信をいただきました。
・ネガティブで良いのだ ということ
・そこから生まれるポジティブがある ということ

本当に、読んでよかった!!

本日も、ご覧いただきありがとうございました!!

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