PPP　オーナー・店主　石田 学

プロフィール

いしたまなぶ・家具屋店主。鳥とゾンビと都市伝説に目が行きがち。女子力は高め。北欧をベースに、アメリカ、オランダ、イタリア製品などを扱う。モダニズム期海外DNAを醸す日本家具や民藝が好み。機械修理、改装業も少し行う。

婿入り婚で、大工から自動車整備士へ転職した父と母のもと、三兄妹の長男としてMJ(マイケルJフォックス)と同日に生を享ける。

幼少の頃よりミニバスに熱中したことで、その美しいプレイスタイルよりむしろ、その卓越したトラッシュトークセンスを武器に、それをコート内外でも遺憾無く発揮していたMJ(マイケル・ジェフリー・ジョーダン)に魅了され虜に。その頃、車検場、塗装場等何でもセルフビルドしてしまう父は、息子達だけでなく、部員全員分のゴールをネットまで手編みで自作する。

その偏屈だが心優しい職人でもある父の生き様は、学少年の脳裏に深く刻まれていった…。

「当時の私は、漫画・お絵描き・ゲーム・工作・ラジオ・籠球で構成され、特にお絵描きでは、部屋のレイアウトを描いては空想と模様替えを繰り返す等をしていたんですが、全てにおいて結果を出す弟とは違い、何をやっても自己完結で中途半端な兄だったんですよね。」

その後進学校へ進むも大学受験では一浪しても本命叶わず終い。
渋々入学した大学のある金沢市で、運命の出会いを果たす。

それが【blind】※1 だった。
同所の曇天の様な色をした学青年の心に、艶やかに光を灯したヴィンテージ 家具達と、そこに集う洒落こけた大人達には、ラインマン＆配膳で稼いだ給料を根こそぎ注ぎ込み陶酔した…。

大阪や東京で見た全盛の家具屋の数々!
slowpokeの扉を開いた衝撃!!
ぶちまけた悩み、憂い(悪口)の数々!!!
か・ら・の!ようやく芽生えた野望…「いつかは家具屋を!」

がしかし、結局、機械系エンジニアとして普通に就職してしまった学青年であった…。
そして、激動のサラリーマン時代へ…。

「漠然と〝いつかは家具屋〜♪〟と、中途半端も相変わらずだったので、苦悩の14年間でもありましたね。でも振り返ると、優秀な方達を間近で見れた事、海外での精密機械から建築やインフラまでの企業、携わる様々な人種・職人達との出会いで一緒に達成した事柄は、貴重な経験でした。

そして、前線で活躍する様々な方達の日々の辛さを痛いほど理解している私は、嗜好品がひと時の逃避だったとしても、それでもひと息つける場所、事になれれば、そう、飾るバラとなれればと信じ続けて、ようやく念願だった家具店の開業まで辿り着けました。」

「何よりも分からないことが分かることが楽しいし、私なりに良いと思い、開店前からセレクトもし続けてきました。商品もですが、張り替えた椅子、磨き上げた家具等の仕上がりにもお客さまが感動してくれる姿が何より嬉しいんです。なので、今もし、ドクがデロリアンで目の前に現れても、苦しかった過去はそのままで良いんです。むしろその過去があってこそ、現在の妻と出逢い、子供達も授かって家族を持つ事が出来ましたから。感謝しかないです。ただ、こっそり匿名の手紙は届けて貰いたいですよね。ドクに（笑）。兎に角腐らないで、その時のその道の勉強は真面目に明るく励むんだよ!と。」

そう言って、学中年は私から視線を逸らした。

※1blind
金沢市で国内外、デザイナーズからアノニマスまで、
現NOW店主・梨野氏独自の審美眼でセレクトされた家具、小物の数々。かつてあった姉妹店・Life is peachy (カフェ)と共に様々な人種を惹きつけた。

（聞き手／文・若城徹土　写真・三上未夢）

PPPの応募景品

PPPの倉庫保管141脚の中からお好きなダイニングチェアを１脚  3名様
（レストアの仕様はご相談の上決定）

スタンプラリー参加方法は↓

PPP 基本情報

弘前市の“趣のある建物”に認定された旧杉山醫院にて家具、雑貨の販売と修理を行う。
雰囲気のある店内に各国の家具や民芸品、インテリア小物などが並ぶ

• 住所　弘前市百石町小路3

• 電話番号　090-8787-5352

• 営業時間　11:00〜18:00

• 定休日　火曜定休

• SNS　Instagram：＠ppp_interior