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「ハイスペック」

マッチングアプリが当たり前になり、
パパ活やギャラ飲みなんて言葉も定着してきた今、
自分の目的、理想に合った
より良い人を見つけるという行為が日常的かつ
頻繁に行えるようになってきた。

そんな中で、
”ハイスペック”という言葉を良く耳にするようになった。

元々はPCや電化製品などの性能について使われていた言葉だが、
人間にとってのハイスペックとは、なんだろう。

性格、容姿、お金、地位、生い立ち・・・
明確な数字で表せないものばかりだし、
何をもって”ハイ”とするかのものさしも人によって違う。

そんなこと当たり前なのに、
良い人を探してるという話をすると、
決まって
やれ誰々はハイスペだの
高物件だの
とオススメしてくる人がいる。

それはその人にとってのハイスペックであり、
私にとってもそうかどうかなんて分からないのに。

本革のジャケットが欲しいと決めている人に、
安くて格好も良いからといってフェイクレザージャケットを
いくらオススメしても買わないのと同じように

楽しいだって、
キレイだって、
嬉しいだって、
素敵だって、
人それぞれ違う。

モノで考えると分かりやすいことが、
人間のこととなると
どうも鈍感になってしまうらしい。

人間の価値なんて
相手によっていとも簡単に変わってしまうし、
良い意味でも変えられるということ。

承認欲求、自己顕示欲が溢れ出す今の時代、
もうちょっとみんなが気楽に生きられたらいいよねって。

まさに。

一番高価な500円玉も
この時ばかりは役立たず
10円玉の方がずっと偉いんだ
10秒間ずつ君に会える

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