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粗野から精緻「せいち」へ

粗野とは、あらあらしく野性的で、
洗練されていないことをいう。
一方、精緻とは、非常に細かい点にまで
注意が行き届いて、整っていることをいう。

歳を重ねるとは、粗野から精緻のプロセスをたどる。
そんな感じかもしれない。

歳をとるにつれて、エネルギー、体力が落ちてくる。
それが恐くて、不安で、ただただ体力アップを目指す。
これは、たぶん何か違っている。

なぜならば、年齢や経験にあわせて、
若い頃にはなかったポジションを
得ているわけだから、
粗野なままでのパワーアップは要注意なんだ。

粗野なエネルギーが、地位を得て、
パワーアップして身近にいる人を
傷つけてしまうんだ。

だから、歳を取るにつれて、
自分のパワー、エネルギーを精緻にしてゆく。
そういう感覚が必要となってくるんだ。

そのためには、今までやってこなかったこと。
自分の弱さに向き合う。
自分の繊細さに気づく。
そういう意識が大事なんだ。

粗野から精緻へ。
これが歳を重ねるってこと。
そんなふうに思うんだ。

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