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心の瞳

心の瞳で 君を見つめれば
愛すること それが
どんなことだか わかりかけてきた

言葉で言えない 胸の暖かさ
遠まわりをしてた 人生だけど

君だけが いまでは
愛のすべて 時の歩み
いつもそばで わかち合える

たとえ あしたが 少しずつ見えてきても それは生きてきた 
人生があるからさ

いつか若さを失しても 心だけは
決して変わらない 絆で結ばれてる

           「心の瞳~坂本九」より

「愛すること」

これがどんなことなのか。
よくわからなかったのである。

だから、家族を愛することを、
自らの義務と責任を果たすことだと
思っていたのである。

時に、子として、孫として、
時に、夫として、父として、
その時々の役割にふさわしい
義務と責任を果たすこと。

これが家族として
当たり前のことであり、
その行為を愛だと
信じていたのである。

だから、家族のカタチが壊れ、
家族に対して、義務と責任を
果たすことができない。

そのような自分に対して、
Noを突き付けていたわけである。

しかし、そのような自分に
対しても、家族は優しかった
のである。

家族の期待を裏切り続けても、
なぜか温かったのである。

そのような経験を経て、
心の瞳の曇りが、少しだけ
晴れていったのである。

家族のために、流した涙が、
心の瞳を少しだけきれいにして
くれたのである。

それゆえ、「心だけは、決して
変わらない絆で結ばれてること」

これを、前よりは、少しだけ、
実感できているのである。

愛すること~
それがどんなことだか、
わかりかけてきた、
今日この頃なのである。

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