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自分のすることを愛せ

映画「ニューシネマパラダイス」は、映画技師アルフレードと、少年トトの物語である。

アルフレードはいう。
「人生はお前がみた映画とは違う。
人生はもっと困難なものだ。ローマへ行け、お前は若い。お前とはもう話さない。お前の噂が聞きたい。」

トトは、その言葉を胸に刻み、
ローマへと旅立つ決意をする。
出発の日、駅のホームで、
アルフレードは、トトに言った。

「帰ってくるな。私たちを忘れろ。
手紙も書くな。自分のすることを
愛せ。子どもの頃に映写室を愛した
ように」

人生は、映画よりも困難なもので
ある。あらためてそう思うのである。

映画は、しょせん他人の人生であり、他人事なのである。

人生は、自分ごとであるゆえに、
真剣にならざるを得ないからである。

だから、自分のすることなすことに、なかなか自信が持てなかったので
ある。

これが、正解なのか。人生の選択を
するたびに、半信半疑で生きてきたのである。

つまり、自分のしてきたことを
愛せなかったわけである。

だから、ほどなくして、自分のして
きたことを愛せなくなるような、
散々な出来事が生じ、心うちひしがれたわけである。

自暴自棄となり、後悔と懺悔の
日々を過ごしたのである。

しかし、心の嵐が止んだその後に、
自分のしてきたことを愛することが
できる。そのような出来事が次から
次へと起こりはじめたのである。

それもこれも、後悔と懺悔の日々を過ごす中で、両親の愛を思い出したからである。
罪悪感にさいなまれながらも、両親への感謝が深まったからである。

「自分のすることを愛せ」

これは、自分にとって、人生のテーマとなる言葉である。

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