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仕事も遊びも全力で取り組むー在籍19年の大手総合商社から転職した事業開発ディレクターの優しさと粘り強さに迫るー【メンバーインタビュー#10】

皆様こんにちは。note 担当のまーくんです。
今回は事業開発チームに2023年2月に入社した米原に、これまでの経験や株式会社INDUSTRIAL-X(以下 I-X)へ参画の理由などを聞いてきました。


1.学生時代に注力してきたことは、なんですか?

サッカーと音楽が好きで熱中していました。
中学生の時は、ヴェルディ出身のコーチが指導してくれて、最新のトレーニング情報をシェアしてくれたことがとても印象に残っています。
試合前や寝る前にも自己暗示をかけ「自分は日本で最高のプレイヤー」と唱える程に、サッカーに情熱を傾けてました。

高校進学後もサッカー部に入りましたが、中学生の頃の先進的な練習とは違う旧態依然としたやり方に馴染めず、1年生で学校の部活を辞め、自分で地域のサッカーチームを立ち上げました。
同じ高校のサッカー部を辞めたメンバーを集めて、オリジナルユニフォームを作り、自分たちが前向きに取り組める練習メニューで、自分たちが思い描くサッカーを楽しみました。
よく放課後に小学校の校庭を借りて練習していたら、知り合いが知り合いを呼び、最終的には、数十人集まってサッカーをしていました。
社会人になり20年以上経った今でもサッカーは好きで、最近は大田区のリーグに参加し、月3回くらいのペースで活動してます。

大学時代は、留学のために貯金をし、卒業後は予定通りアメリカに留学しました。大好きな音楽の影響もあり、海外に強烈な興味がありました。
また親戚のなかで憧れの存在だった叔母は、アメリカへの留学経験があり、帰国後は日本でシステムエンジニアをしている自立した女性でした。
幼少期から度々、叔母のアメリカ留学の話を聞いていたので、迷うことなく留学を決めました。

アメリカではとにかく日本人以外のコミュニティーにいるようにして、新しい人に会うことを望んでいました。そういった意味では、よく遊んでいました。
留学の目的はぼんやりではありますが、MBAかなと考えていましたが、縁あって、アメリカ三大投資銀行の一つ、メリルリンチで6ヶ月ほどインターンをすることができました。
 
インターンを始めてからが正直大変でした。
メリルリンチは圧倒的に仕事ができる人たちの集団であるため、会社には緊迫感がありました。
英語力はそこそこあったのですが、会社内では金融関連の専門用語が数多く飛び交い理解できていないことがあっても、気軽に聞ける雰囲気ではありませんでした。
また、夕方になって上司から「これがあなたの本日の仕事です」と大量の書類を渡され内心げっそりしながら残業するような日々でした。
インターンは無給でしたので、理不尽な上司への怒りと、学びとして受け入れる気持ちが交互に入り混じる複雑な心境でした。
余談ですが、うちの実家には、「借金は男の勲章や!」という謎の家訓があり、その家訓を地で行くように、初めての借金をしたのもこの留学でした(笑)
 
留学時にメリルリンチでは、自分は仕事ができないという現実を叩きつけられたので、日本で採用していただいた企業で、まずは仕事のベースを作りたいと考えて、総合商社に入社しました。
ちなみに、面接を担当したのは、当時の部長で、面接では「(メリルリンチで働いていたとは言え)インターンでしょ?派遣社員でもできる仕事ですし、そんなんじゃ受からないですよ」と辛辣な一言も言われたこともありました。
けれども、採用していただき、一緒に仕事をするようになってからは、大きな影響を受けた1人です。
部長は「遊びができないやつは仕事ができないやつ」とよく話していました。
この部長からは、非常に影響を受けて、仕事も遊びも全力で取り組むのが自分のスタイルとなりました。

2.今までどんな仕事に携わってきましたか?

入社後、はじめての顧客は日本の大手飲料メーカーで、ペットボトルを製造するドイツ製設備を販売していました。
仕様書には記載されない日本人の品質へのこだわりと海外の品質スタンダードの乖離に苦しみましたが、そのギャップを埋めるのが自分の提供価値であり、ビジネスのうま味でもあると学びました。
その後は様々な商材を扱う機会を頂き、4年間のインドネシア駐在や帰国後は経営企画部の業務なども経験させてもらいました。

――印象に残っているプロジェクト

2015年から2019年までの4年間、インドネシア駐在時に導入した15億円の飲料系設備を販売したときの経験がとても印象的です。
上司から「条件はないから新しいビジネスを作りなさい」と言われ、中産階級の厚みが増している国に対するプロダクト調査をもとに、日本で以前、自分が従事したビジネスを展開できないかと考えました。
アフターサービスによる継続的な利益獲得を目指すストック型ビジネスを手がけることにし、継続的にその地に自分の後輩が駐在に来れることを目指しました。

当時のインドネシアでは、ペットボトル飲料はまだまだ高級品で、これから、ペットボトルで飲料を飲み始めますというフェーズでした。
日本や、ヨーロッパの高速性能の機器を購入してくれる企業がなかなか現れず、せっかくあるビジネスの構想を実現できず時間ばかりが経つことにやきもきしていました。
 
容器と中身を殺菌して飲料を入れる無菌充填という方法だと、インドネシア人が大好きで付加価値の高い、甘いミルクコーヒーをはじめとするミルク製品やお茶の消費期限が伸びて、安全であることをアピールしたところ、お茶を扱っている中華系インドネシア財閥がようやく購入してくれました!
 
購入の喜びも束の間、支払い方法として日本円で資金をファイナンスしてほしいという要望が出てきて、為替やファイナンスに関する交渉も発生しました。
これには、インドネシアは金利が高く、銀行からの借り入れをなるべく少なくしたいという、この国特有の背景がありました。
中華系インドネシア財閥との緊張感ある交渉や、先方が望む日本円でのクロスボーダーファイナンス(当事者、行為地、資金/資産や法律などが国際性を有するファイナンス)をいかにリスクを排除して行うかなど、沢山の場面で問題が浮き上がってきました。
日本にある、どの銀行に掛け合ってもファイナンスはできるけど、前例がないしリスクを追いたくないと言うばかりで、一時は実現不可能なように感じられました。
しかし、諦めなかったことで、大手銀行の1社がファイナンススキームを組むことに協力してくれて、この難関を突破できました。

これらの長く煩雑な準備を経て、成約から約1年の時を経て、実際に設備が現地工場に運ばれてくるのを見たときは感慨深く、込み上げるものがありました。
顧客の無理難題を、頭と足を使って諦めずに実現する、自分の確固たるスタイルが生まれた瞬間でしたし、以降も顧客の困り事があれば相談に来てくれるようになったことが嬉しかったです。
また、日本製だから絶対に壊れないと信じてメンテナンスを怠る顧客と品質管理を要求するメーカーによる品質に対する逆のギャップが発生するのが興味深かったです。

インドネシア駐在中に、顧客である中華系インドネシア財閥の70周年記念パーティーに
招待いただいたときの記念写真

――転職のきっかけ

インドネシアから帰国し、経営企画に異動し、飲料部門に異動になりました。
入社当時に扱っていた、日本に15台しかなかった機械が、150台ほども導入されていました。
販売規模が大きくなったことで、トラブル対応の数も増えたため、コールセンターを整備し、アフターサービス提供の仕組みをプラットフォーム化しました。
その過程で代表八子の著書『DX CX SX』を読み、業務のDX化やプラットフォームについて参考にさせてもらいました。
 
著者の企業INDUSTRIAL-Xを調べると、コンサルでありながら「戦略・人材・ツール・情報などすべてのリソースを」調達できるサービス「Resource Cloud」(リソースクラウド)というプラットフォーム運営もしている事業展開のバランスに興味を持ちました。
ビジネスを自分で作り、手を挙げたらやりたいことをできる会社だと感じました。
次の成長機会と更なる社会的意義を総合的に考え、転職を決意しました。

3.I-X入社の理由を教えてください

前職では産業設備のトレード事業を中心に行ってきましたが、日本の産業におけるDXの必要性やインパクトの大きさを日々感じていました。
実際、退職前に取り組んでいたのが商社機能 × エンジニアリング機能を活かしたプラットフォーム構築でした。
足元の自分たちの課題解決が顧客の課題解決に繋がり、競合には持ちえない大きな武器となるDXのダイナミズムを感じていたなかでI-Xと出会いました。
I-Xではオープンプラットフォームという新しい概念を提唱しており、これに衝撃を受けました。
せっかく入手した事業情報はクローズドなものにしたいという発想を持つことが一般的ですが、他企業にもどんどん参入してもらうことで、プラットフォームをオープンにし、ビジネス的にもスケールさせるというのは、企業や産業の成長を促す壮大な仕組みです。
このオープンプラットフォーム構想やI-Xが持つ経営理念「産業構造の変革」に共感しました。
収入という対価以外の働きに対する喜びが必要だと感じており、自分の仕事が直接的に社会のため、日本のためになると感じたからです。

――I-Xに入ってよかったこと

19年間、従事した産業機械系が得意なので、そのコンサルティングを行っています。
それ以外のノウハウも知りたいので、様々なプロジェクトのコンサル案件に入ることで、新しいことに出会えて嬉しいです。

――I-Xに入って大変なこと

逆に大変な部分(面白い部分でもありますが)としては、マルチタスクな部分です。
スタートアップなので、営業、事業開発、デリバリー、部の業務改善など、手が回りきっていないのが悩みですが、色んなことを自分でできることに、やりがいを感じています。

5. I-Xに入社して、チャレンジしたいことを教えてください

やはりプラットフォーム構築に携わりたいですし、このダイナミズムを一緒に共感できる仲間(お客様、パートナー企業)を見つけていきたいですし、それをI-Xのミッションである産業構造変革に繋げていきたいと考えています。

代表八子の顧客との打ち合わせもよく同席させてもらいますが、限られた時間内にコンテンツが凝縮されており、3回ぐらい聞いて全ての内容を掴み取れるような感じがしています。
代表八子が作成したパワーポイントの資料をよく読みますが、隅に書いてあることが、意外と重要な意味を持っていたりして、日々、驚きと新しい発見があり刺激を受けています。
これにより、対面にいる顧客に対してどういうバリューを提供できるのかを日々模索しています。

ビジネスモデルや、社会の状況は不連続で短期間で変わるものだからこそ、業界業種に関わらず多くのDXプロジェクトに関われる多様性は、I-Xの武器です。
この武器と、オープンプラットフォーム構想を通じて、産業構造変革を共に実現していきたいです。

6.趣味はなんですか?

ゴルフです。
ゴルフはエンジョイゴルフも大好きですが、競技ゴルフで真剣に取り組んでいたりもします。
ゴルフ以外にもサッカーはフルコートのリーグ戦に参加していたり、遊びも本気でやるタイプの人間です。

――編集後記

取材中、僕がわからないビジネス用語が出てきた時に噛み砕いて説明していただきました。
こういう点、一つ取っても米原さんの優しいお人柄を感じました。
インドネシア駐在時に、多くの壁にぶつかったけれども諦めずに最後まで顧客の希望に合わせることで成功した設備導入時の達成感はひとしおだと、取材時に伝わりました。
多くの経験による自信と威厳が強く感じられました。
また仕事も遊びも全力で楽しむところが、米原さんの魅力であり強みだと感じました。
今後、益々のご活躍を楽しみにしております。
米原さん、ありがとうございました。

WRITER:MA-KUN
EDITOR:@enoy8977


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