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左利きの視点から

↑前回の続き

もともと左利きだったが鉛筆は右で持つようにと親に躾けられた。両利きではない。箸は左手、ボールは右投げ、包丁は左なのにナイフは右という自分でもよくわからないことになっている。

基本的に世の中は右利き用に設計されている。人類の9割は右利きらしいので社会全体の利益を考えれば当然だ。バリアフリーが理想だが、どちらかに寄せねばならないとしたら右利きに合わせるのが理にかなっている。

そのほうが多くの人が幸せになれる。

狭い場所に並んで食事をする際、右利きの人の右隣に座るとお互いの箸を持つ手が当たって申し訳ない気持ちになる。もし左利きを理由に退席をお願いされたら僕は譲ると思う。

右利き用のハサミも左手だと使いにくい。まったく使えないこともないので左利き用のハサミに買い替えようとまでは思わない。そもそもあまり売っていないし、たまに見かけても色が選べなかったりする。

右利き用と左利き用のハサミに平等なカラーバリエーションを用意すると採算が合わないのだろう。需要が少なく量産効果が見込めない。1色でもあるだけマシだ。

むしろ価格が右利き用と同じであることに驚く。これは左利き用の生産コストが右利き用にも含まれていると考えられる。左利きがいるせいで右利きが不利益を被っている

↓つづく