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社内の文化を言語化していくこと

今回は視点を変えて、少しメタ的な話になります。

社内外問わず、広く会社やサービスの良さ・社会に与える影響を伝え、関わり合いを強くする、というのが広報の役割です。

ただサービスの良さを伝えるのではなく、それが普段の私たちの生活や仕事にどのようにつながっているのか、サービスを展開するなかでどのように社会が変わっていくのか。
多くの人の関心はサービスそのものというよりはそちらのほうにあります。

ですので、広報担当者には、社会の時流を正しく理解し、トレンドにあった話題(相手が欲しいと思う情報)を自社との関連性のなかで提供できる、という言語化能力が求められます。

たとえば、私たちはメール・コミュニケーションといった領域でサービスを展開しています。当然、いまどんなメールのあり方がトレンドで今後どうなっていくのか、予測をたててビジネスをしていますし、そのなかでの知見を広く報せていく責務もあります。

同時に、私たちがいったいどんな会社なのか、を伝えていく必要もあります。素性の分からない、また信頼に足るかどうか判断がつかない、そういった会社がいくら素晴らしい情報を発信していても、影響力が限定的になるからです。

会社の売上・調達金額・社員数・サービスの導入数などは、目に見えて分かりやすい数字です。そういった数字は目に留まりやすく、また関心の高い項目であるため、あえてそれを言語化する必要は少ないかと思います。

一方で、数字には反映されない、見た目には分からない、その会社・サービスの良さというのもあります。

売上は伸びているけれど、社員は疲弊して社内の空気感が悪い。導入数は伸びているけれど、対応人員が足らずに顧客が不満を抱えている。そういった数値化されにくいものは、会社にとって大きなリスクでもあり、投資家や取引銀行、あるいは一般のサービス利用者も知りたい情報の一つです。

広報が社内の文化を発信することは、私たちがふだん関わりあっている人たちを安心させることにつながります。それは社外に対してだけでなく、社内に対しても同様です。
自分たちが普段当たり前にやっている取り組みや何気ない社内の文化が、多くの人に共感してもらえる。言語化されることで新しく気づくこともあるし、シェアすることで簡単に人に伝えることもできます。

企業が情報発信をすることの意味はさまざまにあると思いますが、私たちは社内外問わず、安心して関わっていただけるように発信を続けたいと思っています。そんな安心感をこれからも届けていきます。

文責:オオタユウキ




記事を読んでいただいてありがとうございます。これからも情報発信を続けていきます。