蝋梅
影を見てる、
行き先を告げようとしない やさしさに
身構えながら
青い星が急ぐ、
言葉で作り出した尾を引いて
響いていた旋律の途中で
跳ねて、
飛び出した軌道の音階、告白するような
声色を
浅く
深く読み違えて始まる
あなたが振り払ってきたもので今夜
誰かが書いている
詩のことを
あした どんな顔で受け流しても
下りて行く道を
無害な愛だけでは結ばなかったものたちの
線で
つないでいく
視線の先で包み込む
不自然な曲線の坂道を
越えて行けますように、飛んで
着地する針の摩擦音が轍の中に戻って来る、
本当の理由で裁かれたかったと
カウントされない端数の中で夢を見る
張りつめた
きれいな図形を広げて、雪になる
自分の声で身体は
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