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「立ち止まる」ための読書

哲学や思想の本が好きで時折、読みます。稀ですが今でも時間をかけて古典を読むこともあります。しかし、一般向けに整理された書物、例えば新書でも本当に優れたものが多く、自分もこんな読解ができたらなあと日々勉強しています。新書レベルといっても、分かりやすい言い回しなのに簡単なものとは言えず、読み物としても独創的なものも多い。いや、できるだけそのような本をみつけて購入するようにしています。

哲学や思想は、理解優先というより読み物である必要があるというのが私の持論です。キーワードの解説本みたいなのがありますが、それで手っ取り早く理解したところで、何が面白いのか?何の意味があるのか?(岩波の哲学思想事典のような例外はあります。あれは私にとって読み物)

個人的な感想ですが、少しまとまった文章を味わう感じ。読書体験を通じて言葉が身体にしみこんでいく感じ、というのでしょうか。少し偉そうで、大げさな言い方ですが、そんな感覚が読書にあります。ですので、私の読書は非効率で時間がかかります。少し読んで、少し考え込んで、また読み始める…感じですね。難しくない、分かりやすい本でもこんな読み方をすることが多いです。

読書して「立ち止まる」こと。最近言われるようなタイパ、コスパという意味では、このような読書行為は論外でしょう。ですので、時代錯誤と言われればそうかもしれませんが、少なくとも私は好きで、読書をしながら、メモもとってしまいます。コスパ派からは非効率だと笑われそうですが、私は積極的に立ち止まるつもりです。

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