小学生の頃、ポケモンの影で
モンスターファームというゲームが流行っていた。多分ポケモンほどではないけどそれなりに人気だったと思う。

モンスターファームはモンスターを集めて育てて大会に出場し、最高のブリーダーを目指すというゲームなのですがモンスターファームには独特のゲーム性があった。

それは音楽CDからモンスターを入手できるというものだ。CDによって入手できるモンスターが決まっているので家のなかにあるCDを全て確認して、モンスターを入手していた。

その時は、サブスクなどもないため、家には両親が持っていたCDが多くあったのだが残念ながらレアモンスターが入っているCDはなかった。

そうなると欲しいレアモンスターが入っているCDを持つモンスターファーム友達に借りなければならない。

なので今振り返ると
モンスターファームにはCDを借りるという名目には友達に声をかけないといけないので、仲良くなるきっかけ作りの側面も持っていた。

ライガーを育てたいから
〇〇のCD貸してくれない？

※ライガーとはモンスターファーム内のかっこいいモンスターです。

いいよ！
今度一緒にモンスターファームで遊ぼう

確かこんな感じで仲良くなった気がするんだよな。しかし、こちらからお願いするということは、相手からもお願いされるということだ。

〇〇というモンスターが欲しいんだけど
〇〇というCDはある？？

…ない。
冒頭申したとおり、我が家のCDを全て調べた結果、レアモンスターが入っているCDはないのだ。

この時、とても申し訳ないというか悔しい気持ちになった。ライガーをくれる友達に感謝の気持ちを返したいのに返す術(CD)がない。

ないんだからしょうがないのだが
僕は借りるだけの立場になってしまう。

当時こんなことを考えながら
モンスターファームをやっていた。

なので、モンスターファームのCDからモンスターが出てくるゲーム性は仲良くなるきっかけでもあるし、ちょっと友達との間に溝を作る諸刃の剣のゲーム性だったなぁと感じる。